2020年 ジ・アレイチャレンジ

フューリックがシニアデビュー戦で初優勝 5年ぶりV

2020/08/03 17:50
ジム・フューリックがシニアデビュー戦で勝利を遂げた(Rey Del Rio/Getty Images)

◇米国シニア◇ジ・アレイチャレンジ 最終日(2日)◇ワーウィックヒルズG&CC(ミシガン州)◇7141yd(パー72)

PGAツアー通算17勝のジム・フューリックがチャンピオンズツアー(シニア)デビュー戦で初優勝を飾った。首位と1打差の2位から出た最終日をボギーなしの4バーディ「68」で回り、通算14アンダーで後続に2打差をつけて制した。デビュー戦での優勝は、2014年「グレーターグインネット選手権」のミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)以来、19人目。

5月に50歳になったばかりの“新人”にとって、2015年PGAツアー「RBCヘリテージ」以来、5年ぶりの優勝。それも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で約5カ月ぶりの再開戦とあって、「気分がいい。再開された週に勝つことができて興奮している」と喜んだ。

ツアー中断中は「世界で一番器用じゃない」といいながら、フロリダ州の自宅の修理や近くのセントジョンズ川で釣りをした。「釣りはうまくなったし、道具も手に入れたよ」。6週間前からクラブのほこりを払って練習を開始。時に息子を連れてゴルフ場に足を運んだという。

2003年「ビュイックオープン」を制するなど15回はプレーしたというワーウィックヒルズ。「自分のキャリアで多くの成功を収め、慣れ親しんだ舞台」。同コースでの試合は2009年の「ビュイックオープン」(25位)以来だった。「当時とそう変わらない。同じ距離、同じクラブ、同じショットだった」と、10年以上たってもそう変えたことはなかったという。

PGAツアーは1W で300yd超という若き飛ばし屋らが台頭しているが、「私がツアーで若かったとき、多くのベテランプレーヤーはゲームが変わったと言っているのを聞いた。つまり、今も同じこと。悪い意味ではなく、最高のプレーヤーがどう適応し、どのように競争するかということ。ゴルフコースを違った方法でプレーするのを見るのは楽しいことだ」。次戦は今季唯一のメジャー「全米プロゴルフ選手権」に出場する。まだ老け込む年齢ではない。

2020年 ジ・アレイチャレンジ