D.リプスキーがプレーオフの末に7打差の大逆転V/アジアンツアー最終日
◇アジアン男子ツアー第7戦◇ハンダファルドカンボジアンクラシック最終日◇アンコールゴルフリゾート(カンボジア)◇7,279ヤード(パー72)
「今、ここにいることが信じられない」。優勝会見に臨んだ23歳の韓国系アメリカ人、デビッド・リプスキーの言葉が、何よりこの日の結末を表しているだろう。
3日目を終えて、首位と7打差でスタートしたリプスキーは、前半3つ、後半4つのバーディを奪って「65」、通算15アンダーでホールアウトし後続を待った。通算15アンダーの首位からスタートしたキム・ヒョンソンは7番ボギー、8番ダブルボギーと序盤から崩れて優勝争いから脱落する。
終盤、首位を捉えたのはフィリピンのE.サルバドール。14番では1m程のバーディチャンスを逃したが、16番、17番と連続バーディで通算15アンダーまでスコアを伸ばす。最終18番、決めれば優勝という3mのバーディチャンスにつけたがこれを外し、勝負は二人のプレーオフへともつれ込んだ。
その1ホール目、リプスキーがチップインバーディを決めて勝負あり。「ショートゲームをたくさん練習してきたので、決めるチャンスはあると思った」と振り返ったリプスキーだが、今年1月にQTを通過してアジアンツアーに初参戦。今季3試合目で初めて予選通過をし、そのまま初優勝という快挙に、驚きを隠せなかった。
日本勢では、すし石垣と内藤寛太郎が通算9アンダーの14位タイ、小林正則と谷昭範が通算イーブンパーの54位タイで4日間の戦いを終えている。
<上位の成績>
優勝 -15 D.リプスキー
2位 -15 E.サルバドール(フィリピン)
3位 -14 N.ターナー(アイルランド)
4位タイ -13 S.H.べ(韓国)、C.ファダンシル(タイ)、K.サモージャ(フィンランド)
7位タイ -12 キム・ヒョンソンほか
14位タイ ?9 すし石垣、内藤寛太郎ほか
54位タイ E 小林正則、谷昭範ほか