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優勝争いの古江彩佳 JGA幹部のカートに3W折られる

◇日本女子アマチュア選手権 最終日(28日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6508yd(パー72)

最終日最終組で女子アマ日本一を目指した古江彩佳にとっては、不運としか言いようのない出来事だった。

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通算10アンダーで迎えた10番ホール。日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務理事の運転するカートが、古江らのキャディバッグを載せたカートを追い抜こうとした際に接触し、古江の3Wが折れてしまった。古江は次のホールで、車に積んでいたヘッド違いのスペアの3Wを補充したが、「自分のプレーより悔しいし、悲しくなって涙も出た」と動揺を隠せなかった。

11番(パー5)の2打目は、補充した3Wで打った。「方向は良かったけど、ちょっとトップしてしまった」と、やはり手に馴染んだクラブとは違ったという。「打つときに集中することは忘れなかったけど、歩いているときに振り返ってしまうのでちょっと悲しくなったりした」と、その後は感情の揺れにも翻弄(ほんろう)された。

カートには竹田恆正JGA会長が同乗していた。山中専務理事は10番ホールとラウンド終了後、古江に謝罪した。「どう謝罪しても許してもらえないと思う。すべて私の責任。申し訳ないとしか言いようがない」と苦渋の表情を浮かべた。

この日、4バーディ、3ボギーの「71」で回った古江は通算12アンダーの5位で終えた。「(成績の責任は)すべて自分です」と、トラブルがありながらも結果を正面から受け止めていた。(愛媛県松山市/今岡涼太)

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