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丸山茂樹と室伏広治氏が対談 ゴルフ界をとりまく現状と五輪への期待

東京五輪ゴルフ日本代表ヘッドコーチの丸山茂樹と、アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストで東京五輪組織委員会スポーツディレクターの室伏広治氏が12日(火)、全米ゴルフ協会(USGA)が都内で開催したシンポジウム内のトークセッションに参加した。

ゴルフ解説などを務める司会の戸張捷氏から各競技の人材確保についてテーマを振られると、室伏氏は少子化などでスポーツ全般の競技人口が減少傾向にあると指摘。「どの競技も、良い人材の取り合いになっている。陸上界は(ウサイン・)ボルトがいなくなって次のスターは誰だと。スター選手を出さないといけない」と危惧した。

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室伏氏は東京五輪が各競技の人口増加のきっかけになる可能性があるとし、「若い人がカッコいいと思うプロモートをしないといけない。憧れるヒーローやヒロインが出ると盛り上がる。将来像を描けるような夢を見せないと、なかなか(若い人は競技に)来てくれない。その上で育成システムも大事になる」と、時代に即したプロモーションの重要性を強調した。

競技人口が同じく減少傾向にあるゴルフ界についても言及。世界の主要ツアーで設定される高額賞金には「夢がある」とし、「東京五輪で日本選手が活躍すれば、競技人口の倍増につながると思う」と私見を述べた。

ジュニアゴルファー育成にも力を入れる丸山は、室伏氏の意見に同調した上で「僕の夢は、室伏さんくらいポテンシャルのある選手をゴルフ界に出すこと。ほかの競技にもっていかれているから。PGAツアー(米国男子ツアー)の平均身長くらいの選手を何十人と輩出したい」と構想を描いた。

それだけに、今年10月にPGAツアーが日本で初めて開催される「ZOZOチャンピオンシップ」(賞金総額約11億円)も、五輪を前にした重要なイベントとして位置付けている。「世界のトップを間近で見られる。今年から来年の五輪に向けた流れは、ゴルフ界の久しぶりのチャンス」と期待をこめた。(編集部・林洋平)

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