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東京でもスクール開校の伊澤利光「復帰? 時の流れに身をまかせ」

国内男子ツアーで賞金王を2度(2001、03年)獲得し、2001年のマスターズで4位に入るなど活躍した伊澤利光(46)が、来年1月に「伊澤ゴルフアカデミー東京」を開校する。スタートを1カ月後に控えた12月2日、ロッテ葛西ゴルフ(東京都江戸川区)で開校プレイベントを行い、取材に答えた。

来年1月12日から東京・大崎の「イーゴルフスタジアム大崎」にアカデミーを開校する。都内屈指の大規模練習場でイベントを開催したこの日は、ジュニア選手やアマチュアゴルファーにレッスンを行い、わずか3球ではあったが、世界からキング・オブ・スイングと評されたショットも自ら披露してみせた。

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「自分の頭の中で分かっていても、うまく伝えるのが難しい。手取り足取りではないが、なんでそうしないといけないのかをきちんと説明するようにしている」

世界で戦ってきた経験をもとに、今年7月に福岡・博多でアカデミーを開校。2つ目の拠点開設が意味する通り、現在は、より多くの生徒に、より早く上達してもらうことを目標に掲げて、直接指導をポリシーにしながら、レッスン内容に工夫を重ねる日々を送っているという。

国内通算16勝の実績を誇りながら、ツアーの表舞台からひっそりと姿を消した。最後の出場は、2012年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」というから、もう2年も前のことになる。ツアーを離れた理由を尋ねると、「クラブの変化にうまくついていけず、自分の思っているゴルフができなくなったから」と答えた。

「休養と引退の間の宙ぶらりんな状態」と、“プレーヤー”としての現状を表現。「自分がある程度納得できるゴルフができればね。ただ、それは年々厳しくなってくる。焦っても仕方ない。かといって落ち着いていれば、そのまま引退。時の流れにまかせながら、少しゆっくり考えてもいいかな」と、率直に現在の心境を明かした。

受講を希望する人には、あの美しいスイングをトーナメントの現場でも見たいと望む人がいるかもしれない。「(50歳を過ぎたら)シニアに出るかもしれないし、出ないかもしれない。推薦でレギュラーツアーに出るかもしれない。来年すぐにはないが、数年後にあるかもしれない。なくて、そのまま終わるかもしれない。そこはまだ分からない」。今は教えることに専念している。

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