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2014年の誓い 新生・石川遼の戦い

2014/01/02 09:00

石川遼 新春ストーリー

昨年、初めて年間を通して戦った米ツアーで手にしたのは、もちろん新しいスイングだけではない。ゲームとの向き合い方も、シーズンインする前の心境とは大きく変わった。

最初のきっかけになったのは昨季のレギュラーツアーベストフィニッシュとなった5月の「HPバイロンネルソン選手権」だった。

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「今までは、アメリカでは『常に絶好調でなければならない』と勝手に思っていた。絶好調じゃないと飛距離でも負けるし、絶好調じゃないとボールも止まらない、絶好調じゃないと予選も通らないと思っていた」

「でもそこまで調子が良くない時(バイロンネルソン)に40位くらい(実際は53位タイ)で予選を通って、最終日を67で回ってトップ10に入った。その時に『あれ?』って。3日間、そこまで良くないのにアプローチ、パットで耐えて、最終日にショットが少し良くなっただけだったのに。そのあたりから、気づいてはいたんだけど、最近やっとそう実感できるようになった」

「『今日は、こういうゴルフをしよう!』と意識しすぎると、自分を縛ったりする。『今日はこういう雰囲気だから、こうやろう』というのを早く感じるのが大事だった。自分がいま何をやっていて、こういう状態で、こういうボールが飛んでいてというのを全部把握して、状態が悪い時も、いかに早く自分で気づいて、修正できることの方が大切」

生命線のショット以上に苦しんだのが、グリーン上での戦いぶり。だがそこにも、心構えに変化がある。

「パットはもともとカップを狙う集中力や気合も好きだった。でもアメリカで入らない連鎖が続いて、それも長かった…。6月くらいまで続いたから。入るイメージが沸かなかった」

「でも中盤、終盤に良くなってきて、またカップに入れようとする感覚、気迫が自分の中に戻ってきたと言うのを、(12月の)ロイヤルトロフィで感じることができた。集中力とイメージ、モチベーションでも(結果が)変わってくるのが、パターの面白いところ」

勝負の2年目。8月には163位まで落ち込んでいた世界ランクも、83位にまで再浮上させて新年を迎えた。春先までの当面の目標は、まずは来シーズンのシードを確実にすること。そして4月初旬までにランキング50位以内に入り、6年連続となる「マスターズ」出場権を得ることだ。苦難を乗り越え、一回り大きくなった姿を披露する。

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