石川遼 松山英樹のプロ転向に「ワクワクする」

2013/04/08 09:15
昨年11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」の表彰式で会話する松山と石川。

石川遼が、松山英樹のプロ入りを歓迎した。11日(木)開幕の「マスターズ」を4日後に控える中、2日に宮城・仙台市内でプロ転向を宣言した松山について言及。「ワクワクしているし、一緒に早くやりたい。純粋に嬉しい」と話した。

日本ツアーのシード権を1年残す段階でプロ転向を決めた松山。同学年のライバルの決断を、石川は大いに喜んだ。「今のジュニアにとっても、英樹はすごく刺激的な存在。ゴルフのスケールも、人間的にも世界に通用する選手。正直言って、僕よりもゴルフのスケールが大きいし、目指したくなる」。自身は今シーズンから主戦場を米国PGAツアーに移したが、「(松山が)こっちの試合に出られる時があれば絶対に会いたいし、練習ラウンドもしたい」と目を輝かせた。

松山は今季の目標のひとつにメジャー出場の指標となる「世界ランキング50位以内」を掲げているが、それについても石川は「今年1年でワールドランク50位、60位に入れる力を持っている選手」と言う。

システム上、過去2年間のツアー出場試合数が、他のプロに比べて少ない期間はランキングを上げやすい環境にある。石川はプロ転向初年度の08年に賞金ランキング5位、09年に賞金王に輝く活躍を見せたことで、50位以内のポジションを長くキープし、メジャー出場の常連となった。それだけに松山にとってのロールモデルにもなる。

ジュニア時代からゴルフ界にそれぞれ名を馳せていた2人は、11、12年大会の「マスターズ」で共演。国内ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」ではここ2年で、石川から松山、松山から石川へと優勝カップが引き継がれている。「2年前、(19歳で)一緒にマスターズに出たのはある意味、早すぎた感じもするけれど、早いことは悪いことでは無い」と石川。年代や環境にとらわれない、ワールドワイドな活躍が期待される。