優勝者数偏重の各ツアー

今週いよいよ米女子ツアーも最終戦を迎える。今週の「ADTチャンピオンシップ」で、ミッキー・ライト以来のシーズン11勝目を目指すアニカ・ソレンスタムだが、これまでの10勝の内容を検証してみると、改めてその凄さに脱帽させられる。

ラウンド数：34回
ParまたはアンダーParのラウンド数：34回中34回
スコア60台：34回中29回
平均スコア：66．97

ADTチャンピオンシップに出場できるのは、賞金ランク上位30名だが、ソレンスタムが驚異的な強さを見せたために、実に13名しか優勝を果していないという珍事を招いている。

一方、チャンピオンズツアー（シニアPGA）では賞金ランク上位31名中19名（61．3％）が今季優勝を果し、そして今季初優勝者ラッシュだった米男子レギュラーツアーでは、ツアー選手権出場者30名中23人（76．6％）が今季優勝を挙げた。タイガーがいながらも、女子ツアーのように優勝者が特定の選手に偏る傾向はなかった。

この分析を見ても、ソレンスタムの1シーズン10勝達成がいかに凄いことか分かる。