日経産業新聞がゴルフ場のビジネス動向を探る長期連載企画をスタート

2002/09/02 09:00

本日の日経産業新聞で「2002度全国ゴルフ場調査」の結果が掲載された。

この調査は全国の主要コース500コースを対象とした調査で、総入場者数は0.8%増であるにもかかわらず、売上高は4.1%減となり、ゴルフ場の苦しい経営状況が浮き彫りとなる結果となった。

"前年度調査の3.2%減に比べ客足は回復したが、入場者増を狙ったプレー料金の引き下げが本格化するなか、ゴルフ場の収益悪化が着実に進んでいる事がうかがえる。
休日のビジター料金では、この3年間で平均2千円近く下がったことがわかった。経営改革のメインである、人件費を中心としたコスト削減も、売り上げ減には追いつかない。

また、同新聞社が四十七都道府県を対象に実施した「第29回全国ゴルフ場調査」によると、2002年3月末時点のゴルフ場数は2442ヶ所で、新規建設の伸び率は過去最低水準。特に地方では新規建設意欲が完全に冷え込んでいる。

たび重なるプレー料金の値下げ効果などで、都市近郊のゴルフ場では入場者数が軒並み増加したものの、一方で法人需要の比重が高い地方のゴルフ場では客離れに歯止めがかからない。景気低迷による法人需要の激減、一般消費者に広まる「安近短(あん・きん・たん)」の思考が地方ゴルフ場を苦しめている結果となった。

業界が低迷から抜け出すには時間がかかりそうだ。"(日経産業新聞より抜粋)
また、明日からはゴルフ業界を扱った長期連載企画がスタートする。
連載企画第一部では、4回シリーズで会員権相場、ゴルフ場の経営改革、預託金問題等を取り上げる。その後、第二部としてゴルフ場の様々な取組みをケーススタディとして取り上げる予定。その後も断続的に連載企画が続く。