石川遼帰国 マスターズ出場権&賞金王を狙う
今季全18戦の米ツアー参戦を終えた石川遼が、19日(日)に帰国。成田空港に降り立ち、米ツアーで掴んだ感触と今後について語った。
「1月から推薦などで米ツアーに出場させていただいて、最初は明確な目標はありませんでした。でも、試合を続ける中で2位(プエルトリコオープン)になったり、トップ10以内に入ったり、賞金を積み重ねる中で、来季の出場資格がつかめるかもしれないという思いが強くなって、現実味も出てきたので、可能性があるならとことんやってみたいと思いました」。
石川は日本ツアー開幕後も海外メジャー出場に合わせて2度の5連戦に挑み、シーズン終了時の賞金ランキング125位相当の金額を目指して戦いを続けた。「今、現状87万ドルになって、100%大丈夫という保障はありませんが、ここ数年の平均からみてもクリアは出来たと思う。米ツアーのフォールシリーズに出なくても達成できたということは自信にもなる。でも、同時にまだ自分はこのレベルという実感もあります。自分では、もっと上のレベルに行きたいとは思うけど、一歩一歩しか進めない。その一歩を着実に進んでいるとは思っています」と、客観的かつ冷静に自身が辿ってきた道を見つめた。
そして、今後の目標については「来年のマスターズ出場が第一。そして国内で優勝することを目標に戦いたい」と言う。「年末までに(マスターズからの)招待状を受け取りたい」と、今年末時点でのワールドランキング50位以内に入ることが一番のターゲットになる。
そして、さらに掲げた目標が国内ツアーの賞金王奪還だ。今季はまだ国内で6試合にしか出場していない石川の8月18日時点で賞金ランキングは28位。次週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」から復帰するため、最終戦までは14戦ある。それでも、少なからず他の選手よりもビハインドを抱えて挑むことに「まず11月に入るまでに1勝したい」と段階を踏んで頂点を目指すことを考える。
「最終戦(日本シリーズJTカップ)はまだ出られるかわかりませんが、それまでの3試合は好きな大会が続くし、過去にも好成績を残しているので勝つチャンスはあると思っています。もちろん、1勝するまでには2、3試合優勝争いをする必要があると思いますが、今はゴルフの調子も悪くないので、上位で戦うことは出来ると思っています。賞金王になるためには最低でも2勝は必要だと思う。そこを目指して戦いたい」。石川は明確な目標を掲げて日本ツアーへ戻ってくる。(千葉県成田市/本橋英治)