実録“HOT LIST 日本版 by GDO”デビュー前夜(その3.HOT LIST サミット)

2012/02/03 19:22
クラブのデータ計測を担当した松尾好員さんもサミットに出席した

2月2日、GDO社内の一番広い会議室に集まったのは、GDO選考委員3名、特別テスター4名(金谷多一郎、関雅史、鹿又芳典、マーク金井)、ライター兼テスター2名、クラブ設計家兼クラブデータ計測者1名(松尾好員)の合計10名。この10名により、記念すべき第1回目の「HOT LIST 日本版 by GDO」の受賞クラブが決定される。

最初に松尾氏が計測した詳細なクラブスペックデータを元にクラブ特性を解説していく。計測項目は(クラブ長さ、クラブ重さ、バランス、バウンス、ヘッド重量、ヘッド体積、リアルロフト、ライ角、フェース角、重心距離、重心深度etc)。構造や素材を含め、緻密なデータを参加者に伝えた。

GDOでもお馴染みの金谷多一郎プロ。特別テスターとして重要な役割を担ってくれた

その後、特別テスター4人が1本1本のクラブについてコメントを述べていく。その後にカテゴリ(ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パター)ごとにゴールド、シルバー対象のクラブを絞り込んでいく。これまでの評価項目はすべて数値化されており、機能性、見た目・打感、革新性、需要の4項目で最高は100点。この得点が評価の大きな基準となっている。

最終的にはドライバー(金6本、銀6本)、フェアウェイウッド(金6本、銀5本)、ユーティリティ(金3本、銀4本)、アイアン(金5本、銀7本)、ウェッジ(金2本、銀3本)、パター(金4本、銀6本)の合計57本の受賞クラブが誕生した。

関さん、鹿又さん、金谷さんの特別テスター3人衆。慎重にクラブ評価を行う。

以下、特別テスター達のコメントを紹介する。

関雅史氏
「意外なクラブが来るのかな、と思っていましたが、僕の中では順当な評価だったと思います。良いクラブというものは、一般のユーザーの方にも伝わっているんだなという印象です。使用感という面では、皆さん統一したものを持っているのでしょう」

金谷多一郎氏
「最初のサミットでどれくらい意見がまとまるのか不安がありましたが、ゴールド、シルバーともにまとまった上で決定できた印象があります。僕たち特別テスターから見ると、アマチュアの方の意見に違和感がある結果もありましたが、逆に言えばユーザートータルとして客観的な評価ができたのかなと思います」

松尾好員氏
「私が計測したクラブデータとテスターの皆さんが実際に試打された印象がほぼ一致していたので、データが物語っていることは多いことを実感しました。今使っているクラブが合っているのかどうか、次に購入する時に絞れる参考になると思います」

HOT LIST 日本版 by GDO」の発表は3月14日。その前の2月19日には、テレビ東京系列で「HOT LIST」特番も放映予定だ。初めての試みとして挑んだ今回の選考作業だが、責任者の宮田卓磨は「改善点すべき点もあったけど、サミットが終わった後にはそれなりの納得感がありました。まずまずの評価ができたのではないでしょうか」と胸を張った。あとは、受賞クラブの発表を静かに待つばかりだ。