実録“GDO HOT LIST”デビュー前夜(その2.選考会議)

2012/02/03 18:19
GDO選考委員が行う選考会議。試打の数値を元に、候補クラブの絞り込みを行う。

3月14日に発表される「HOT LIST 日本版 by GDO」のリリースに向けて、作業は着々と進んでいる。まず、昨年12月21日に2回目の試打会が開催され、アイアン32本(16メーカー)、ウェッジ10本(9メーカー)、パター22本(9メーカー)、さらに追加でドライバー1本、フェアウェイウッド1本の計66本を、15名(うち特別テスター4名)のテスターが実際に打ち込みを行い、それぞれのクラブ評価を行った。

また、1月31日には3回目の試打会が開催され、そこでは最初のエントリーに間に合わなかったテーラーメイド、ブリヂストン、キャロウェイ、ヨネックスなどのメーカーを中心に、ドライバー7本、フェアウェイウッド6本、ユーティリティ2本、アイアン4本、ウェッジ1本、パター5本の評価を行い、この3回を持って試打テストは完了した。

話は前後するが、第1回の試打会の後に、1回目の社内選考会議が行われた。この会議は、試打によって評価されたクラブの中から、ホットリスト候補となるクラブを選び出し、そのクラブを数値計測へと進めるためのものだ。この会議は、3名のGDO選考委員によって行われ、試打によって評価された点数と、同じく試打の際に「ゴールド候補」「シルバー候補」としてチェックされた一覧を比較して双方のバランスを取りながら候補を絞っていく。「ゴールド候補」などの項目は、テスターの印象に左右されるものなので、最終的には評価数値を優先したという話だが、時には評価数値は低くても、ダントツで「ゴールド候補」となっているクラブもあり、そういったクラブをすくい上げる役目も担っている。

実際のクラブを確認しながら選考が行われることも。責任の伴う重要な作業だ。

それぞれの試打会の後にこの選考会議が行われ、全3回、それぞれ62本→27本、66本→26本、25本→5本への絞り込み作業が行われた。なお、この選考の過程で選ばれるクラブのターゲットも考慮されたという。具体的には、クラブの特性によりそのターゲットを「アスリート」「中間」「アベレージ」の3レベルに分け、特定のレベルに偏りが出ないように、なるべく均等な本数が次ステップへと進めるように配慮されたという。

最終的な審査においては、ひとつのクラブを機能性45%、打感20%、革新性30%、需要5%という4つの観点から総合的に評価するが、ここまでのステップを通して、機能性と打感の65%分の数値が決まり、その中で上位の点数を獲得したクラブが、次回紹介するHOT LISTサミットで残りの数値も加味されて「ゴールド」「シルバー」のメダルを付与されることとなる。