馬場咲希はガッツポーズ締め「思い切ったプレーできてきた」/日本女子アマ最終日
◇女子アマチュア◇日本女子アマチュア選手権 最終日(16日)◇秋田CC(秋田)◇6409yd(パー72)◇雨
5mのパットがカップに沈むのを見て、馬場咲希はガッツポーズを作った。最終18番(パー5)でこの日6つ目のバーディ。雨に打たれ続けたラウンドの「最後にバーディを獲れて、めっちゃ満足です」。4オーバー31位から2ボギーを含む「68」で通算イーブンパーに戻し、6位に浮上して大会を終えた。
初日の3オーバー57位から、毎日スコアも、順位も良くした。「最後だったので集中力も高められるようにしたし、思い切ったプレーもできてきた感じがします」。改善したのは数字にとどまらず、内容も見違えるものになった。
ショットは2日目から左足を強く踏み込む意識を高め、イヤな左へのミスを少なくした。決勝ラウンドはフィニッシュでクラブから片手を離すシーンが減り、この日は後半15番の2打目をピン奥50cmにつけてバーディ。チャンスの数が増えた。
前週「サントリーレディス」からパッティング時に「下半身が安定するように」どっしりとしたアドレスを目指し、手元もハンドファースト気味に変えている。3日目までのショートパットを引っかける場面を反省し、「きょうは(ボールがカップに入る)音を聞く、じゃないですけど、最後までボールがあった場所を見てヘッドアップしないように」と丁寧にホールを進め、フィールドのベストスコアをマークした。
今年のプロ転向を念頭に置き、女子アマ日本一決定戦は今回を最後にするつもりでいる。日米の女子アマタイトル獲得とはいかなかったが、過去の同大会では例を見ない数のギャラリーが来場。観戦可能な一部のホールで100人近くを引き連れ、注目度の高さを秋田でもうかがわせた。「東北地方にほとんど行ったことがない。私も初めて行く都道府県はワクワクしますし、本当に楽しかった」と名物の稲庭うどん、きりたんぽもしっかり食べてきた。
次週は20日(火)から日本代表として国別対抗戦「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」(愛知・中京ゴルフクラブ石野コース)に出場。その後、憧れのカリフォルニア州ペブルビーチGLでのメジャー「全米女子オープン」が7月初旬に控えている。
「まだショットも本調子じゃないですし、パッティングも良くないところがある。全米女子アマのときのキャディさん(ボウ・ブルシェート氏)が担いでくれる。その時のようなプレーを見せられるように頑張りたい」。西海岸での活躍を見据えて、本気の調整を進めていく。(秋田市/桂川洋一)