女子ドラコン世界選手権で大和田紗羅が日本人初制覇「ここまで来られるとは」
PLDA女子ドラコン世界選手権は9日、那須小川ゴルフクラブ(栃木県那珂川町)で最終日が行われ、大和田紗羅が日本人初優勝。「すごい選手がいっぱい来ているし、ここまで来られるとは思っていなかった」と、うれし涙で頬を濡らした。賞金総額10万ドル(約1400万円)で、優勝賞金2万5000ドル(約350万円)を獲得した。
世界8カ国から計32人が出場した大会は、前日に予選が行われて上位16人が2日目に進出。最終日は4人1組で順位を争うセットを各自5回ずつ行ってポイント上位8人を決めたあと、ベスト8、準決勝、決勝と各1セットが行われた。決勝は大和田と柳井紗奈の日本人対決だった。
日本女子プロゴルフ協会のプロテスト合格を目指していた大和田は、22歳で諦めて方針転換。同協会のティーチングライセンスをそれから5年をかけて昨年に取得した。それでも「教えるのも好きだけど、なにかにチャレンジしていたいというのはどこかにあった」と、昨年8月にドラコン競技挑戦を決意。筋力トレーニングの成果もあって、体脂肪率はこの1年で5、6%落としたという。
プロフェッショナル・ロングドライバーズ協会(PLDA)と日本プロドラコン協会(JPDA)の共催で日本初開催となった今大会では、<2分半以内に6球を打ち、有効計測幅内に入ったベスト3球の平均>を競うJPDAルールが採用された。「ゴルフにつながるドラコン」を掲げるJPDAの松谷伸次代表は、「飛ばすだけじゃなく、正確性も必要なのでゴルフに近い。より多くの選手にチャンスがある」と、3球ルールを推進している。
一方、米国を拠点とするPLDAは通常、競技時間は同じものの<6球のうち有効計測幅内に入ったベスト1球>を記録としている。なお、PLDAはゴルフの全米オープン覇者であるブライソン・デシャンボーが共同オーナーを務めており、自身も昨年9月に大会に出場して話題を呼んだ。
<決勝>
優勝 大和田紗羅 (3) 258.7yd
2位 柳井紗奈 (2) 277yd
※()は有効計測幅内に入った球の数