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「自分で試合をつかみにいった」プラチナ世代・佐渡山は中国ツアー主戦場に/女子ゴルファーの新たなサバイバル その(3)

2020/01/19 12:15


新制度となってはじめて行われた昨年の日本女子プロゴルフ協会のプロテストで、佐渡山理莉は合格に8ストローク届かなかった。ナショナルチームで安田祐香古江彩佳西村優菜吉田優利らとともに日の丸を背負って戦ったが、同期が晴れてプロになるのを横目に、佐渡山は「あそこまで打つとは思わなかった」と、ひとり下を向いていた。

「ちょっと自分を見失っていた部分があったと思う」と振り返る。ジュニア時代から一目置かれる存在だった他のナショナルチームメンバーたちと比較して、全国区での実績に乏しい佐渡山は、地元・沖縄の期待、そして日本代表の重圧と戦っていた。「でも、プロテストが終わってからは吹っ切れた。自分の将来を見つめ直すよい機会になったと思う」と、敷かれたレールがなくなって、逆に視界が開けてきた。

アマチュア資格を捨てなければ、プロの試合にも推薦で出場できる。実際、そんな話も聞こえてきたが、これ以上アマチュアを続ける気は起きなかった。向かったのは中国女子ツアーのQTだ。

厳しさを求めていた。「アマチュアとしていろんな試合に出させてもらって、それはありがたいことだけど、なにもしなくても試合に出られるっていうことに甘えていたらダメだと思った。同級生の子たちは今年からプロになる。自分だけアマチュアでいままでと同じようにやるのは嫌だった。自分で試合をつかみにいこう」という決意があった。

4日間のQTで佐渡山はつねに上位をキープした。唯一オーバーパーをたたいた3日目も、前半の「40」を後半の「34」で巻き返した。「4日間通してずっと落ち着いてプレーができた。いままでならすぐ焦りが出ていたけど、今回はメンタル面でも成長したなと思いました」と、ちょっぴり頬を緩ませた。

今季、中国女子ツアーは全17試合が予定されている。秋に始まる国内プロテストの前までは中国を主戦場とするつもりだ。「とりあえず、試合に出られる資格がもらえたことが嬉しいというか、ありがたい気持ちです」。将来的には世界で活躍し、オリンピックでメダルを獲るという夢もある。その夢に向かって、いま自力で切り開いた道を歩みはじめた。(中国・海南島/今岡涼太)

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2019年、多くの女子ゴルファーにとって職場を失いかねない荒波が押し寄せた。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のツアー出場優先順を決める予選会(QT)に出場するには、プロテスト合格などで得られる「正会員」の資格が必要になったためだ。それまではプロテストに通らなくても、QTで上位に入れば単年登録でプレーできたが、制度改定でスタートラインにすら立てなかった。そんな選手の行き場はどこにあり、何を目指すのか。「女子ゴルファーの新たなサバイバル」を随時伝える。

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