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ゴルフ界の寅さん、92歳で永眠

2008/02/12 10:55
1991年「日経カップ中村寅吉メモリアル」に姿を現した中村寅吉(当時76歳)

日本プロゴルフ界の草分け的存在で、「寅さん」の愛称で親しまれた中村寅吉氏が、11日老衰のため92歳で死去。中村氏は、1915年に神奈川県で生まれ、15歳のときにゴルフ場のキャディを始める、19歳でプロゴルファーとなった。

57年にはカナダカップ(現在のワールドカップ)が日本(霞が関CC・埼玉県)で初めて開催され、故 小野光一氏とペアを組み、サム・スニード(米国)やゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)など強豪がそろう外国勢を抑え、団体戦だけでなく個人でも優勝を果たした。この結果が日本中に広まり、第1次ゴルフブームが巻き起こったとされている。

中村氏は後に指導者として、樋口久子(現 日本女子プロゴルフ協会会長)などを育て、広く日本ゴルフ界の普及に尽力してこられた。その功績が称えられ、2001年には日本ゴルフツアー機構の「JGTOゴルフトーナメント功労賞」を受賞している。