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不屈の丸山茂樹 耐えて5位タイ

神奈川県の戸塚カントリー倶楽部 西コースで開催中の国内男子ツアー「キヤノンオープン」3日目。7アンダーの2位タイから出た丸山茂樹は「69」で通算10アンダーの5位タイに後退したものの、今後への収穫をつかむ18ホールとなった。

「最悪な朝になるはず」。長きにわたる不調ゆえ、最終組で回るムービングデーに苦々しい思いを抱えていた丸山。大観衆の注目の中でのラウンドに大きな不安をのぞかせていたが、3日連続アンダーパーをマークして上位に踏みとどまった。

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「とりあえず出だし(1番)のティショットが良くてホッとした」と、一番の悩みのタネであるドライバーでフェアウェイ右サイドをキープ。その後2番(パー5)で最初のバーディを奪い、後半は2つスコアを伸ばしてフィニッシュ。最終18番では3メートルを沈めて聞きなれた大歓声を浴び「最後のバーディはボーナス。明日につながるナントカです」と口元を緩めた。

同組の池田勇太上平栄道が気持ちよくドライバーショットを打つのを横目に、ただ一人パー5の第1打でもフェアウェイウッドを握るホールは、この日もあった。それでも、未勝利ながら今季賞金ランク9位につける上平を「ドライバーが本当に上手いね。最近の活躍も納得できる」と称え、「勇太とも色々、話ができた。今日はラウンドレポーターの気持ちで見ていたよ」と和やかにプレーを進めた。

単独トップを守った池田とは4打差。しかし、これが“復調の兆し”とはまだ言えない。「明日は現状が変わるわけでもないので、開き直って、良いプレーをしたい」。大ギャラリーが激しい優勝争いに期待する一方で、丸山は自分の戦いに集中する。(神奈川県横浜市/桂川洋一)

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