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復活Vのタイガー・ウッズ「前進した」

タイガー・ウッズが2年半ぶりに勝利をつかんだ。フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで行われた米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で2位に5打差をつける圧勝劇。2009年末以降、スキャンダル騒動や度重なる故障を乗り越え、通算72勝目をマーク。2週間後のメジャー今季初戦「マスターズ」に向け、大きく弾みをつけた。

相性抜群のベイヒルで7度目の優勝。復活劇を演じるにふさわしい舞台で主役を演じ続け、タイガーは喜びを言葉にした。「純粋にうれしい。風も強く、コンディションもタフな一日だった。アーノルド(・パーマー)はグリーンを速く仕上げ、見たことも無いくらい難しいポジションにピンを切ってきた。とにかくフェアウェイとグリーンを捕らえ続けるだけだった」。60台をマークした選手はわずか2人という最終日。しっかりと逃げ切り、安どの表情ものぞかせた。

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一昨年に新たにショーン・フォーリーをコーチに迎えてから「過程」と「前進」というフレーズを繰り返してきた。「これは僕たちにとって2勝目(ツアー外競技の昨年12月、シェブロンワールドチャレンジを含む)。これは前進だ。僕らはずっと同じ方向を向いてきた。これまでの結果を見ての通り、オーストラリア(ザ・プレジデンツカップ)、アブダビ(HSBC選手権)では良いプレーができたし、ぺブル(AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ)、ホンダ(クラシック)では優勝争いをした。コースに出て、我慢して、何度も調整してきた。そしていま、僕らはここにいる」

2年以上の間、王者を心底苦しめたのは、幾度となく繰り返した故障だった。「練習ができないんだから。パットすらできない時もあった。練習ができなければ、スイングチェンジも、必要な調整もできない。だから去年一年のほとんどはきつかった」と振り返る。

この日、逆転を狙った選手の面々も、素直に賛辞を送った。同じ最終組で戦ったグレーム・マクドウェル(北アイルランド)は「彼は本当に復活した。彼がいままで成し遂げてきた中でも、最高の勝利を、最前列で見られたんだ。素晴らしい気分だよ」と悔しさの中にも笑顔が混じる。3位に終わったイアン・ポールターは「彼は自分自身に、ゴルフ界に、そして多くの人々に、一生懸命努力をして、戻ってきたことを証明した」と話した。

2週間後は「マスターズ」。2005年大会以来、5度目の優勝を目指す準備は整った。「ジャック(・二クラス)よりもたくさんグリーンジャケットを着られるのを楽しみにしている(二クラスは過去6度優勝)。彼のキャリアは驚くべきものだし、何度もトーナメントを制してきただけでなく、誰よりもメジャーで勝っている。だから今年はそのチャンスが楽しみ。今年はメジャーにピークを持っていけるようにしたい」。熊の背中を追う虎が、また走り始めた。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

2012年 アーノルド・パーマーインビテーショナル



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