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「幸せでした」安田祐香は最初で最後のオーガスタで3位

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア(6日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇6365yd(パー72)

両サイドのパトロンから差し出された手にタッチしながら歩く。「興奮が止まらなくて、声援をたくさん送ってもらえて幸せでした」。安田祐香(大手前大1年)はオーガスタナショナルGCの空気を胸の底まで吸い込んだ。18ホールの決勝ラウンドは4バーディ、4ボギーの「72」。通算2アンダーのまま6位から3位タイに順位を上げて、夢の舞台を後にした。

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スタート前の1番ティ後方にあるパッティンググリーンでは、メジャー通算10勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、3勝のナンシー・ロペスが見守っていた。ふたりのレジェンドとハグを交わしてからティエリアに入った安田は、いつものように帽子に手をやってコースに一礼。1Wショットはフェアウェイをとらえ、拍手の中を歩いた。

「こんなにギャラリーがいるとは思わなくて。プロの試合で最終日最終組を回ったときよりも緊張した」という。1番でグリーン手前からの3打目をパターで打ったが、傾斜を上りきらず6mショート。ボギー発進とした後、「2番ホールからは緊張せずに回れた。ショットもどんどん良くなってきた」。最初のパー5である2番、グリーンエッジまで残り197ydの第2打を2オンさせ、傾斜で右サイドのピンに寄せるセオリー通りの攻めで2パットバーディ。さらに4番で4mを沈めて2つ目とした。

優勝は最終組のふたりのマッチレースとなり、安田は後半にショットが左に出始めて苦しんだが、「ここに来て得られるものは他にはないと思う。自信のあるクラブではどんどん狙っていった」と思い切りの良さを貫いた。

左に池が構える後半16番(パー3)、7Iでチャンスを作って4つ目のバーディ。「興奮の度合い? “100”です。マックスです。初めて海外のギャラリーさんに囲まれた。反応がアメリカンな感じでうれしかったし、楽しかった」。オーガスタが作り出す独特の雰囲気に浸っただけでなく、「グリーンもすごく速くて、スコアをまとめられたのは大きな自信につながります」と、技術的な前進も感じられた。

「ひとことで表すなら夢のような一日でした」。充実感たっぷりにうなずいた。「マスターズ」創設の1934年から初めて開催された大会で、トップ3という結果も残した。週の初めに大学生になったが、今年プロテスト受験を控えており、次回出場する可能性は限りなくゼロだ。「(日本に)帰ります。帰らされます。あしたの朝…。(マスターズを)めっちゃ見たかったんですけど…。めっちゃ見たいです」。次の試合は25日開幕の「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」(ザ・ロイヤルGC/茨城)を予定。名残惜しい気持ちは、まだしばらく続く。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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