アマ・その他ツアー

一生モノの涙 吉田鈴はオーガスタで20位

2022/04/03 08:02
吉田鈴は戦いを終え、大粒の涙を流した

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 最終日(2日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇6310yd(パー72)

4人の日本勢でただ一人、決勝ラウンドを戦った吉田鈴(千葉黎明高卒)は4オーバー16位から2バーディ、5ボギーの「75」で回り、7オーバーの20位でフィニッシュした。「試合になると良いショットが打てないな、うまく行かないな…」。男子メジャー「マスターズ」を翌週に控えた夢舞台で“一生モノ”の涙を流した。

スタートの1番、ショットで作ったバーディチャンスを逃すと、2番(パー5)から2連続ボギー。第2打の距離感が問われる7番で最初のバーディを奪ったが、バックナインでは2つスコアを落とした。

「緊張するとスイングが止まってしまう」と大勢のパトロンの前でのラウンドにも苦労した。「アンダーパーで上がることを目標にしていた。ちょっと技術的にも足りない」と課題を感じる。「やっぱり海外の選手は、スピンや上げる球の、打ち分けができる。私の球は転がってしまう。バックサイドに落ちて…というのが多かった」。ただ夢見心地でプレーしたわけではなく、上位進出を目指していたからこそ味わう悔しさだった。

次の戦いにつなげていく

昨年の最終プロテストで1打及ばず、プロ転向を見送ったことで今大会に出場できた。「また帰ってきたい」とは言い切れない。今回の戦いぶりは「(今年の)プロテストにも(向けた)経験になれば」と次のステージを目指している。

「マスターズを見るたびに、ここはどういうショットを打ったなと思う(ようになる)ので、やっぱり一生の思い出に残る試合でした」。大会のフラッグをお土産に帰国するつもり。キャリアの代えがたい財産にする。(ジョージア州オーガスタ)

ゴルフの祭典の舞台で
12番のおもひで
うまいことハマる
フェアウェイのおもひで
またもやハマる
美しい汗