朴仁妃がメジャー2勝目!上原が19位タイ
◇米国女子メジャー◇クラフトナビスコ選手権 最終日◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6,738ヤード(パー72)
大会2日目に首位へ浮上した韓国の朴仁妃が、最終日もスコアを3つ伸ばして通算15アンダー。2位に4打差をつけて今季のメジャー初戦を制覇。2008年の「全米女子オープン」以来2度目のメジャータイトルを掴んだ。
2位に3打のリードを持ってスタートした朴は、1番、2番と連続バーディで突き放しにかかる。この日はボギーも3つたたくが、中盤にも2度の連続バーディを奪い後続を寄せ付けなかった。
通算11アンダー単独2位は同じく韓国のリュー・ソヨン。通算9アンダー3位タイにキャロライン・ヘドウェル(スウェーデン)とスーザン・ペターセン(ノルウェー)と北欧の2人が並んだ。単独2位で最終日を迎え、最終組でラウンドしたリゼッタ・サラスは、1番でダブルボギーをたたくなど失速。通算2アンダー25位タイとなった。
日本勢は、2日連続のアンダーパーを記録した上原彩子が通算3アンダー19位タイ。上田桃子がイーブンパーで41位タイ。宮里藍は4ストローク落として通算5オーバー55位タイ。宮里美香はスコアを1つ伸ばしたが、通算7オーバー63位タイで4日間の戦いを終えている。
<直近16試合で4勝!朴仁妃がメジャー2勝目>
勝負は1番から大きく動いた。10メートル近いバーディパットをカップに沈めた朴に対し、同組のサラスはダブルボギースタート。「バーディスタートの時はオーバーパーを打ったことがない」と朴。絶妙なパットはこの日も健在だった。
2位に追い上げた親友のリュー・ソヨンは言う。「まず、彼女はギャンブルが好き。だから彼女と練習する時は、いつも10ドル勝負しようという風に言ってくる。そしていつも2.5メートルとか、5メートルとかの難しいパットを決めてくる。私は10ドルすら勝ったことがない。いつも私からお金を取るか、ディナーやランチをおごるはめになる」。
「最終ホールまで、守りには入らなかった」と朴は言う。「1日中アグレッシブに攻めたし、ソヨンが良いプレーをしていたので私もベストを尽くさないといけなかった」。
08年の初勝利(全米女子オープン)から2勝目までは実に72試合を要した。だが、直近の16試合ですでに4勝。「この1年でゲームが改善されている証拠ね」と微笑んだ朴。この勝利で世界ランキングは2位に上がると想定されている。今年も米ツアーだけでなく、日本ツアーにも8試合出場する予定。タフな体で、世界を舞台に戦い続ける。