朴仁妃が首位キープ!上原が17位タイに浮上
◇米国女子メジャー◇クラフトナビスコ選手権 3日目◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6,738ヤード(パー72)
2008年の「全米女子オープン」以来となるメジャー2勝目を狙う朴仁妃(韓国)が、スコアを4つ伸ばして通算12アンダー首位をキープしている。スタートの1番でバーディを奪うと、その後もボギーをたたかぬ安定感のゴルフを続けている。
通算9アンダー単独2位につけているのは、2011年にプロ転向を果たしたリゼッタ・サラサ。ツアー初優勝をメジャー大会で成し遂げるか、首位の朴を3打差で追いかける。通算6アンダー3位タイにはカリー・ウェブ(オーストラリア)をはじめ、アンジェラ・スタンフォード、スーザン・ペターセン(ノルウェー)など6人が並んでいる。
日本勢は、この日2ストローク伸ばした上原彩子が通算2アンダーの17位タイに浮上。上田桃子が通算イーブンパーの30位タイ、宮里藍はスコアを3つ落として通算1オーバーの39位タイに後退。宮里美香は通算8オーバーの70位タイとなった。
<朴仁妃、メジャー2勝目を照準に>
コース上の朴は、どんなパットも苦にしないで沈めていく。あまりにその印象が強かったのか、共同会見での第一声は「君は、地球上で一番パターがうまいのか?」だった。
「今日はパットの調子がとても良かったけど、地球上で一番うまいとは思いません。パターの名手はたくさんいる。でも、その中の1人だとは思います」。
スイングコーチはいても、パターは誰にも習ったことがないという朴。「本能とフィーリング」でパターを習得し、これまでのゴルフキャリアでも一度もパッティングで悩まされたことはないという。
2位とは3打差。全米オープンに続く、2個目のメジャータイトル獲得を目指す。「去年は良い1年だったけど、もっと良いプレーをして、もっとメジャーで勝てたら嬉しい」。朴は表情を変えずに、静かな闘志を見せた。