2012年 全米女子オープン

チェ・ナヨンがメジャー初制覇! 美香は7位タイで終戦

2012/07/09 06:56
中盤の試練を乗り越え、メジャー初タイトルを獲得したチェ・ナヨン

◇海外女子メジャー第3戦◇全米女子オープン 最終日◇ブラックウォルフランチャンピオンコース(ウィスコンシン州)◇6,984ヤード(パー72)

6打差のアドバンテージを得て最終日を迎えたチェ・ナヨン(韓国)が4バーディ、2ボギー、1トリプルボギーの「73」で回り、通算7アンダーで悲願のメジャー初タイトルを獲得。韓国勢としては、08年からの5年間で4人目の優勝者となった。

独走からのスタート。2位に4打差をつけての勝利も、決して安泰の18ホールでは無かった。前半を終えて5打差のリードを保ち、迎えた勝負のサンデーバックナイン。10番(パー5)でトリプルボギーを叩き、一時は同じ最終組を回るエイミー・ヤン(韓国)に2打差にまで詰め寄られた。11番でバーディを奪い返すも、12番では2打目を引っかけてブッシュに打ち込み、13番(パー3)では、あわや右サイドの池という紙一重のティショット。しかし、12番では6mのパーパットをねじ込み、13番では奥からのアプローチを寄せていずれも執念のパーセーブ。その後は安定感を取り戻し2つのバーディを重ね、ついに栄光の瞬間を迎えた。

チェ・ナヨンが勝利を決めた18番グリーン上、待ち受けていた朴セリら仲間たちから手荒い祝福を受ける

ヤンは1つ伸ばす健闘を見せたが、通算3アンダーの単独2位。通算1オーバーの単独3位にサンドラ・ガル(ドイツ)。通算2オーバーの4位タイに、フォン・シャンシャン(中国)、ジュリア・セルガス(イタリア)、アイリー・リー(韓国)が続いた。

3位タイからスタートした宮里美香は、2つのダブルボギーが響いて「76」と崩れ、通算3オーバーの7位タイで終戦。宮里藍も序盤からボギーが先行して「77」、通算8オーバーの28位タイに後退。横峯さくらもパットに苦しみ「80」と大きく崩れ、通算12オーバーの39位タイで4日間の戦いを終えている。

トップ5までに3人の韓国人選手が入った。最終日に-2で順位を16位上げ4位タイでフィニッシュ
韓国勢に一矢報いるべく単独3位でフィニッシュ。
98年同様に最終日の最終ホールで池に入れたが、-1でプレーし一気に9位タイまで順位を上げて終戦
アメリカ人では最高位の7位タイでフィニッシュ。意地を見せた
ピート・ダイ設計のコースでは、グリーンを外すと難しいライが待っている。それが全米オープンならなおのこと…
アマチュアランク1位の実力を見せて39位タイのベストアマに輝いた
78を叩いて前日の3位タイから14位タイまで陥落。ナショナルオープンの壁は厚かった
順位は落としたが最終ホールをバーディでフィニッシュ。好調の波は止まっていない。そして優勝は近い!
スタート前にもリラックスモードの藍。すでにベテランの域に入っている。次の試合は過去2勝のエビアンマスターズだ
難易度の高いコースセッティング、そしてコースに潜むワナ。選手たちも最終日には疲労困ぱいだ

2012年 全米女子オープン