2012年 ウェグマンズLPGA選手権

フォン・シャンシャンがメジャーでツアー初勝利!美香は惜しくも2位

2012/06/11 07:41
最終日に5ストロークを伸ばしたフォン・シャンシャンが並み居る強豪選手を振り切った。

◇米国女子◇ウェグマンズLPGA選手権(全米女子プロゴルフ選手権)最終日◇ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)◇6534ヤード(パー72)

フォン・シャンシャン(中国)がメジャーの大舞台でツアー初勝利を飾った。1アンダーの7位タイから出ると5バーディ、ノーボギーの「67」をマーク。通算6アンダーとして逆転優勝を果たした。

2打差の2位タイに日本の宮里美香。フォンと同じく7位からスタートし、終盤16番からの2連続バーディなどで「69」で回ったが、スーザン・ペターセン(ノルウェー)らと同じく通算4アンダーと、あと一歩が及ばなかった。

そして1オーバーの15位タイから出た宮里藍が4バーディ、ノーボギーの「68」で通算3アンダーまでスコアを伸ばし6位タイでフィニッシュ。野村敏京は通算7オーバーの36位タイだった。

<フォン・シャンシャン、中国本土から初優勝の快挙>

中国本土出身選手として初優勝を飾ったフォン・シャンシャン。今季は日本ツアーを含めて2勝目だ!

通算1アンダーからスタートしたフォン・シャンシャン。過去のメジャー大会でのベストフィニッシュは今年の「クラフトナビスコ選手権」での22位タイ。フォンはトップ10入りを目標にスタートした。

2番、6番とバーディを奪い、8番(パー5)は2オンに成功してイーグル逃しのバーディ。12番もバーディとして通算5アンダーへとスコアを伸ばした。しかし、フォンは考えた。「これだけコンディションが良かったら、5アンダーではトップ10に入れない?」途中、一度もリーダーズボードを見なかったというフォン。「16番までは私たちのところには、一人のカメラマンしかこなかった。17番になったら急に10人になった(笑)。でも、“そうか、私にもチャンスがあるんだな”と思った」と、実際は首位に立っていたものの、手綱を緩めることはしない。

18番の第2打をグリーン奥に外したが、アプローチを60cmに寄せる。「そのあとにボードをみたら、2打差でトップだったので驚いた」。誰よりも上を見てスコアを追い求めた結果、フォンは中国本土出身選手としては初となる米国女子ツアーでの優勝を、メジャータイトルという最高の形で飾った。

「とても幸せ。信じられません。この優勝は、また次に勝てるという自信になります。これが、中国ゴルフが発展する助けになればいいと思う。私のステップを真似て、多くのジュニアゴルファーが育ってくれることを期待しています」。この1勝は、これから続く多くの中国人優勝の始まりにすぎないだろう。

「メジャー優勝を目標としていて、今週はトップ10入りが目標だった。一気に2つの目標と達成できた」
通算+7の36位タイでフィニッシュ。難しいコンディションの下、よく耐えた
昨年までとは比較にならないほどコンディションはタフになった。パワーだけでは攻略できないメジャーセッティングだった
今年はスタートから気合が入っていたが、ここ2週間でやっと気持ちと成績がかみ合ってきた。後半戦に初優勝の期待!
かわいいけど、けっこう攻撃的なキャラのハイソックスです
カミナリ兄弟?
グレース朴のホールアウト風景をスタンドから見守る。ホールアウト後、ひそかに挨拶にも行った
ナビスコ選手権では4位タイ、今回は2位タイ。しかも今季2勝と絶好調。粘り強さが光る!
71位タイ(最下位)となったが、笑顔のラストラウンドとなった。11月には結婚。左手の薬指にはリングが見える
-5までスコアを伸ばしトップタイに立ったが、17番でダブルボギーを叩き撃沈した
米ツアーで勝利数を重ね、そろそろメジャー優勝が欲しいとファンも思い始めてきた
日本勢は惜しくも敗れたが、彼女は日本ツアーから飛び出した逸材だ。
4日間、パットが入っていればきっと…
ガッツポーズ!あと2打が足りなかった。

2012年 ウェグマンズLPGA選手権