フォン・シャンシャンがメジャーでツアー初勝利!美香は惜しくも2位
◇米国女子◇ウェグマンズLPGA選手権(全米女子プロゴルフ選手権)最終日◇ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)◇6534ヤード(パー72)
フォン・シャンシャン(中国)がメジャーの大舞台でツアー初勝利を飾った。1アンダーの7位タイから出ると5バーディ、ノーボギーの「67」をマーク。通算6アンダーとして逆転優勝を果たした。
2打差の2位タイに日本の宮里美香。フォンと同じく7位からスタートし、終盤16番からの2連続バーディなどで「69」で回ったが、スーザン・ペターセン(ノルウェー)らと同じく通算4アンダーと、あと一歩が及ばなかった。
そして1オーバーの15位タイから出た宮里藍が4バーディ、ノーボギーの「68」で通算3アンダーまでスコアを伸ばし6位タイでフィニッシュ。野村敏京は通算7オーバーの36位タイだった。
<フォン・シャンシャン、中国本土から初優勝の快挙>
通算1アンダーからスタートしたフォン・シャンシャン。過去のメジャー大会でのベストフィニッシュは今年の「クラフトナビスコ選手権」での22位タイ。フォンはトップ10入りを目標にスタートした。
2番、6番とバーディを奪い、8番(パー5)は2オンに成功してイーグル逃しのバーディ。12番もバーディとして通算5アンダーへとスコアを伸ばした。しかし、フォンは考えた。「これだけコンディションが良かったら、5アンダーではトップ10に入れない?」途中、一度もリーダーズボードを見なかったというフォン。「16番までは私たちのところには、一人のカメラマンしかこなかった。17番になったら急に10人になった(笑)。でも、“そうか、私にもチャンスがあるんだな”と思った」と、実際は首位に立っていたものの、手綱を緩めることはしない。
18番の第2打をグリーン奥に外したが、アプローチを60cmに寄せる。「そのあとにボードをみたら、2打差でトップだったので驚いた」。誰よりも上を見てスコアを追い求めた結果、フォンは中国本土出身選手としては初となる米国女子ツアーでの優勝を、メジャータイトルという最高の形で飾った。
「とても幸せ。信じられません。この優勝は、また次に勝てるという自信になります。これが、中国ゴルフが発展する助けになればいいと思う。私のステップを真似て、多くのジュニアゴルファーが育ってくれることを期待しています」。この1勝は、これから続く多くの中国人優勝の始まりにすぎないだろう。