2012年 ウェグマンズLPGA選手権

ジ・ウンヒ単独首位 美香3打差で大混戦の最終日へ

2012/06/10 05:46
ドローとフェードを駆使して、シンプルに。淡々とスコアを伸ばしたジ・ウンヒ

◇米国女子◇ウェグマンズLPGA選手権(全米女子プロゴルフ選手権)3日目◇ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)◇6534ヤード(パー72)

第1組のスタート直後から降雨のため2時間21分の中断を強いられるなど、悪天候に見舞われた第3ラウンド。「69」をマークした韓国のジ・ウンヒが通算4アンダーの単独首位に浮上し、2009年の「全米女子オープン」以来のメジャータイトルに王手をかけた。

しかし10日(日)の最終日は混戦模様だ。1打差の3アンダー単独2位にカリー・ウェブ(オーストラリア)。さらに1打差の3位タイでジュリア・セルガス(イタリア)、スーザン・ペターセン(ノルウェー)、朴仁妃(韓国)、ステーシー・ルイスが並んでいる。

そして宮里美香が1バーディ、2ボギーとひとつスコアを落としたものの、通算1アンダーの7位タイに踏みとどまった。宮里藍は同じく「73」で、通算1オーバーの15位タイ。64位タイで予選を通過した野村敏京はスコアを2つ伸ばして通算5オーバーの36位タイに浮上した。ヤニ・ツェン(台湾)は通算9オーバーの59位タイと連覇は絶望的となっている。

<淡々とスコアメイク、ジ・ウンヒが首位へ浮上>

08年、ここローキャストヒルCCで行われたウェグマンズLPGAで米ツアー初優勝。09年の全米女子オープンでツアー2勝目と初メジャータイトルを勝ち取ったジ・ウンヒ。このコースも、メジャーのハードセッティングも、既に乗り越えた経験が心強い。

「風が強かったので、“キープシンプル”を心がけて、フェアウェイをとらえて、グリーンに載せるということを意識した」というこの日。6位タイからスタートすると、5バーディ3ボギーとスコアを伸ばす。「私はフェードとドローが打てます。このコースは長いホールがあったり、ドッグレッグがあったりするので、その打ち分けがうまくいった」と誇らしげだ。

ここ2年、優勝から遠ざかっており最終日に向けて「今は少し緊張している」とポロリとこぼす。それでもプレー中は淡々と落ち着いてプレーし、同組で回った宮里美香も「ポーカーフェイスのイメージがある」と周囲に悟られることは無い。最少ストロークのリードとはいえ、誰よりも有利な位置からメジャー2勝目を目指す。

スコアを落としたとはいえ、トップとの差はわずか3打。最終日は2年前の優勝者C・カーと同組
18番ホールのパーセーブパットがカップの縁をかすめるが…入らず
一つ決まれば波に乗って爆発できそうなのだが、なかなかそうさせてくれない我慢のゴルフだった
16番ホールのバーディパットをねじ込んでやっと笑顔が見えた
大雨からスタートした3日目、暗い雲が立ち込めていたが、夕方には青空が広がった
ラフに入れると力いっぱい打っても飛距離は出ない。対処法は、、、ラフに入れないこと
ティショットでは同伴競技者と50ヤードちかい飛距離差をつけたホールもあった。ポテンシャルは高い
最終日、最終組でプレーする。3日目はベストスコアの-4でプレーし、一気に順位を上げた
シャフトって、こんなに曲がるもんなんですね
二人合わせてメジャー6勝。3日目は姉妹のようなウェアでプレー
ショットもパットも精彩を欠いた
ベテランとは言わせない。名手がグッと浮上した。
シビアな状況になればなるほど、相棒とのチームワークも重要になる。
トップとは5打差で最終日へ
タフなセッティングではやはり実力者が上位に・・・
ショットは復調したが・・・
UCLA出身で今年のルーキー。明日は宮里美香と同組でプレー
最終日、宮里藍と同組でプレーする。昨年の全米女子オープンの覇者
我慢して首位と3打差に踏みとどまった。

2012年 ウェグマンズLPGA選手権