決戦再び!藍とヤニが首位に並んで最終日へ
◇米国女子◇RRドネリー ファウンダーズカップ3日目◇ワイルドファイアGC(アリゾナ州)◇6,568ヤード(パー72)
アリゾナ州フェニックスで開催されている米国女子ツアー第4戦「RRドネリー ファウンダーズカップ」の3日目、宮里藍がヤニ・ツェン(台湾)と並んで首位タイに浮上した。
通算8アンダー、1打差の2位タイからスタートした宮里は、ムービングデーとなった3日目もきっちりとスコアを伸ばす。6バーディノーボギーの「66」という好スコアをマークして、通算14アンダーでホールアウト。単独首位から出たヤニ・ツェンも同じく6つのバーディを奪ったが、11番パー5でのボギーが響いて「67」。通算14アンダーで首位の座を宮里と分け合うこととなった。
通算13アンダーの単独3位にはチェ・ナヨン(韓国)、通算11アンダーの4位にI.K.キム(韓国)、通算10アンダーの5位に朴仁妃(韓国)と韓国勢が続いている。2日目を終えて2位タイにつけていた宮里美香は、この日は7番でダブルボギーを叩くなど「75」と崩れて戦線離脱、通算5アンダーの25位タイへと後退。また上田桃子は15番のティショットを打ち終えた時点で、体調不良により棄権している。
<藍、ヤニとの再戦に「願ったり(笑)」>
宮里藍は、この日のハイライトを12番だと言い切った。強風の吹いた3日目、前半は向かい風がほとんどだったが、折り返すと横風やフォローなど風向きが変わり、固い地面と相まってグリーン上で球を止める難易度は上がった。ランを計算してU5で放った第2打は、グリーン手前のラフにショート。砂地だったという2打目地点からのアプローチはピン奥5mまで転がってしまう。しかし、このパーパットをしぶとく沈めた宮里は、14番からの3連続バーディへと流れをつないだ。
明日の最終日はヤニ、そしてナヨンとの最終組。宮里の今季初戦となった「ホンダLPGAタイランド」では、ヤニと最終日最終ホールまでもつれる優勝争いを演じている。そんな直接対決に、「願ったり」と宮里は笑う。「タイでは彼女の方が一枚上手だった。明日は天気との勝負になると思うけど、彼女と回ると勉強するとこもたくさんあるし、良い影響がある。まだ気を抜けないけどすごく良い最終組だと思う」と宮里。
シーズンオフにアリゾナを拠点としている宮里にとって、そんな安心感も味方しているのかもしれない。「最終的には自分のプレーができるかどうか」と話す宮里が、今季初勝利へ向けてどんな戦いを見せてくれるのか大注目だ。