宮里藍、完璧なゴルフで首位浮上!佐伯、美香もトップ10
フランスにあるエビアンマスターズGCで開催されている米国女子ツアー第13戦「エビアンマスターズ」の3日目、朝方の雨はすぐにやんで、強い日差しが降り注ぐ絶好の陽気となったこの日。会場にも多くのギャラリーが詰めかけて、大会の雰囲気は盛り上がりを見せた。
そんな中、主役を演じたのは09年のチャンピオン・宮里藍。首位と1打差でスタートした宮里は、5バーディノーボギーの完璧なゴルフで通算13アンダーとスコアを伸ばし、2位に2打差をつける単独首位に浮上した。
一方で単独首位からスタートした佐伯三貴は、「珍しく緊張していた」と1番をボギー発進。その後も苦しい戦いが続いていたが、11番で10mのバーディパットを沈めて息を吹き返す。その後、2つのバーディを取り返して通算11アンダーの2位タイに踏みとどまった。
2位につけるのは佐伯のほか4選手。宮里美香も通算9アンダーとして8位タイにつけている。
<首位浮上の藍「全体的に良いフィーリング」>
序盤は同組で回ったステーシー・ルイスの勢いが勝っていたが、宮里藍は18ホール、集中力を途切れさせることは無かった。ルイスが11番の3パットでつまずくのを尻目に、宮里は前半3つ、後半2つのバーディを積み重ねて、ボギー無し。2位に2打差の単独首位に立ったが、「このコースでの2打差はあってないようなもの。明日、最終組の重圧が掛かる中でどれだけコントロールできるかだと思う」と、2年ぶりの大会制覇に向け気を引き締めた。
<佐伯三貴は後半盛り返して笑顔>
大会3日目を単独首位で迎えた佐伯三貴は、1番の第2打をグリーン奥に外してボギーとするなど、緊張から思うようなゴルフをさせてもらえない。パットはショートし、ため息がギャラリーから漏れる。そんな雰囲気を吹き飛ばしたのが、11番。10mのロングパットがカップに沈んでバーディを奪うと、そこからようやくエンジンに火が入った。
13番、15番とバーディを取り返して首位と2打差の2位タイ。通算11アンダーでホールアウトすると、「最後の9ホールは自分のゴルフができました」と笑みがこぼれた。首位を追いかける最終日、「ちょっと楽しみ。追いかける立場なので攻めて行けたらと思う」と、意気込んだ。
<キム・インキョンが「64」の猛チャージ>
この日のベストスコア「64」をマークして、一気に通算10アンダーの6位タイに浮上してきたのは韓国のキム・インキョン。今季開幕戦初日に「63」という爆発的なスコアを出したが、今日はそれに続く好スコア。「雪だるまみたいなもの。ポジティブなことを積み重ねていくと、今日みたいなことが起きるの」と振り返る。「優勝スコアは最低でも18アンダーになると思う。これは私の予想だけど、だからまだまだ長い道のり。自分自身への挑戦でもあるわ」と、2日続けてのチャージを誓った。