1999年 樋口久子・紀文クラシック

首位は城戸。服部も好スタート

1999/10/22 18:00

第17回樋口久子・紀文クラシックが始まった。初日首位を奪ったのは5アンダーの城戸富貴。追いかけるのは1打差、服部道子・日吉久美子の2人。3アンダー4位には井上陽子・山岡明美が並ぶ。

アウトからスタートした城戸富貴はしょっぱなをボギー。そのせいか次ぎの2番では消極的になり「ビビったパッティング」をした。ところがそのパットが丁度よく、今日のグリーンは速いんだと気づいた。そこからは前半に2つのバーディでマイナス点を挽回し、後半は11番から2連続バーディを見せるなどしてトータル6バーディ、1ボギー。
「今日は超ラッキーだったんです!」 ついていたのは18番。セカンドショットを右の山に打ち込んでしまった。ところが、戻ってきたボールはピン横2メートルについてなんなく上がりをバーディで締めくくった。「自信はないんですけど、シードに入れたことで(日本女子プロ優勝)気持ちに余裕ができました。明日も頑張ります」

「14番のショックが試合後も残っています」というのは服部道子。アウトは問題なかった。7番からは3連続のバーディを沈めてノーボギー。後半も1番から2度目の3連続が決まったがその直後の14番をトリプルボギーにしてしまった。
ティショットをOBにしたうえ、3パット。「ドライバーかスプーンかと迷ったのが良くなかったんですね。OBゾーンにまっしぐらだったので動揺してしまって・・・」 バーディとパーのいいコンビネーションで来ていただけにこの失敗は大きかったようだ。その後の16番のヤード計算も17番と間違えて慌てたとか。
「でもこんな気持ちのなかでバーディが取れていたので伸ばせる要素はあるはず。明日はこの失敗は忘れることにします」

このコースには普段からお世話になっているという日吉久美子。「先生(増田哲二)がここで研修生を教えている関係で、今年も1月に2週間ほど合宿させていただきました」 それ以外でも何度かプレーをしているコースだ。「全体的に飛距離よりも方向性重視で、次ぎのショットが狙える位置に運ぶことが必要なコースです。恩返しのつもりで頑張りたいと思います」
5バーディ、1ボギーの68。初日を2位といい位置につけた。肝心の増田先生は東尾理子らと共にアメリカ遠征中なのが残念だが。

1999年 樋口久子・紀文クラシック