堀奈津佳が逆転で首位浮上!全美貞2打差で最終日へ
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 3日目◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6516ヤード(パー72)
8アンダーの3位タイから出た堀奈津佳が8バーディ、ノーボギーの「64」を叩き出し、通算16アンダーとして単独首位に立った。3月の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」以来となるツアー2勝目へ向け、2位の全美貞(韓国)に2打差をつけて最終日に入る。
通算10アンダーの3位には東浩子とイ・ボミ(韓国)。9アンダーの5位にジャン・ウンビ(韓国)。8アンダーの6位タイグループを藤本麻子、若林舞衣子、金田久美子、中村香織、成田美寿々、飯島茜、テレサ・ルー(台湾)の7選手が形成した。
<自己ベストタイの「64」 堀が今季2勝目に王手>
「憧れというくらい、大きな存在」という全美貞を、同じ最終組で圧倒した。
スタートホールの1番(パー5)では、3打目を1メートルに絡めてのバーディ発進。全も1番、2番と連続バーディを決めるが、「私も負けないように頑張ろう」と、臆することなく全の背中を追い続け、「自分でも出来すぎだと思う」という会心のラウンドへと繋げた。
3番で2.5メートルのチャンスを決めると、続く4番(パー3)ではピン横30センチにつけるスーパーショット。前半で4つ伸ばして折り返すと、距離があるパー4の11番では、残り188ヤードの2打目を4番ユーティリティでピン奥2メートル。通算13アンダーとして、ついに全を捕らえる。
「並んだとは思わなかった。(全も)すぐにバーディを獲ってくると思っていたので、1つでも伸ばそうと思っていた」。そして続く12番、2打目を1メートルのチャンスにつけ、瞬く間に全を抜き去った。その後も2つのバーディを重ね、今季初優勝を飾った「アクサレディス」2日目に記録した自己ベストスコアに並ぶ「64」。明日の最終日は、逆の立場となった全と再び最終組をともにする。
高校1年生から日記をつけているという堀。「書くことがたくさんある時は30分ぐらいかかるけど、何もない時は3分くらいですね」と、日々の出来事や心情、ゴルフの内容によって所要時間が変わるという。「今日は、早いと思います」。今季2勝目に向け、20歳の心に不安は無い。