佐伯三貴が首位!酒井、テレサが1打差で追う
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6,367ヤード(パー72)
初日に3アンダーをマークして首位に1打差の5位タイにつけた佐伯三貴が、2日目は5番でイーグルを奪うなど、スコアを6つ伸ばして通算9アンダー単独首位に浮上した。2週連続優勝に王手をかけ、大会2度目の制覇も見えてきた。
首位と1打差の通算8アンダー2位には、酒井美紀とテレサ・ルー(台湾)の2人。ともに今季は好調で、ツアー初優勝が待たれる選手だ。さらに1打差の通算7アンダー4位タイに表純子、アン・ソンジュ(韓国)がつけている。
そして、横峯さくらが、スコアを4つ伸ばして通算6アンダー6位タイに浮上。この日の予選通過で91試合連続での決勝進出が決定。不動裕理のツアー記録に並んだ。
<佐伯、昨年の悔しさを晴らすチャンス到来>
07年大会でツアー初優勝を飾った思い出の地・川奈で、自身初の2週連続優勝に王手をかけた佐伯。4番(パー5)ではティショットをバンカーに打ち込みボギーを先行させるが、ミスらしいミスは、この1ホールのみ。以降は「全体的に最高のプレーができたと思う」と、好調の波に乗った。
直後の5番(パー5)では、188ヤードの2打目をピン手前3メートルへと運びイーグル奪取。「パットが戻ってきているので、好スコアに繋がった」と、6番で4メートル、後半11番で1メートル、12番で2メートルと、次々とチャンスをバーディへと繋げた。終盤15番、16番でも連続バーディを奪い、一気に単独首位へと浮上。快晴微風と絶好のコンディションで演じられたバーディ合戦を最後までリードした。
明日は同じ最終組で、1打差に迫るツアー未勝利の酒井美紀と、テレサ・ルーの挑戦を受ける。「先週、先々週と美紀ちゃん(酒井)も頑張っているし、一番勝ちたい気持ちが強いと思う。テレサもそう。私もこの位置にいるわけだし、良いプレーを心がけて負けないように頑張りたい」。
昨年大会は首位に3打差で最終日を迎えながら、スタートホールの1番で痛恨のトリプルボギー。「明日の出だしをパーにすれば、今週の私の目標はとりあえずクリア」。もう、同じ轍は踏まない。喜びも悔しさも経験している川奈で、ツアー通算6勝の歴代優勝者が貫禄を見せつける。