一ノ瀬が逃げ切りツアー初優勝!森田が2位
◇国内女子◇Tポイントレディスゴルフトーナメント 最終日◇鹿児島・鹿児島高牧CC◇6,346ヤード(パー72)
通算12アンダー単独首位でスタートした一ノ瀬優希が、スコアを2つ伸ばして通算14アンダーで逃げ切り、プロ転向7年目にして悲願のツアー初優勝を果たした。
単独2位は通算13アンダーの森田理香子。今季開幕戦で優勝した森田は一ノ瀬を捕らえるチャンスこそあったが、追いつくことが出来なかった。そして通算12アンダー単独3位には、先週優勝した全美貞が食い込んだ。
<一ノ瀬、全英へと繋ぐツアー初優勝>
自身初めての首位奪取。それも、ツアー初勝利に王手をかけて迎えた最終日最終組。「3番までは地に足がつかず、ふらふらしている状態」と、スタート直後は極度の緊張に襲われていたという。
その言葉通り、序盤は自己ベストをマークした2日目とは対照的な不安定な滑り出しに。スタートホールの1番(パー5)では、2段グリーン下の面から10メートルのバーディトライが1.5メートルショートし、3パットのボギー発進。3番(パー3)でもティショットをグリーン手前に外し、アプローチは1.5メートルオーバー。しかし、「嫌なパーパットだった」という1打をきっちりと沈め、ようやく流れを掴むきっかけとした。
5番では森田が先に7メートルのバーディパットを沈め、11アンダーで首位に並ばれる。だが、その直後に一ノ瀬が4メートルを入れ返して12アンダーとし、単独首位の座をキープ。さらに8番、13番のパー5で3打目を確実にピンに絡めてバーディを重ね、僅差ながら森田を一歩リードする展開を続けた。
そして、1打リードのまま迎えた最終18番。2打目をグリーン奥に外すなど2メートルのパーパットを残すピンチを迎えるが、「入れるしかない、と思った」と強気で放ったウィニングパットはカップに吸い込まれ、ついに迎えた歓喜の瞬間。「すごく励みになった」と、地元・熊本県から集った応援団にも感謝の言葉を贈った。シーズン前に掲げた目標は、複数優勝と、昨年初出場した海外メジャー「全英リコー女子オープン」への出場。「全英に出るには、最初の方で勝たないといけないので早く勝ちたかった。次の優勝も狙っていきたい」。海外メジャー、そして自身の成長へと向けて、大きな一歩を踏み出した。