一ノ瀬がコースレコードで首位浮上!横峯は11位
◇国内女子◇Tポイントレディスゴルフトーナメント 2日目◇鹿児島・鹿児島高牧CC◇6,346ヤード(パー72)
前日の雨から一変し暖かい初夏のような気候の中、4アンダー単独5位からスタートした一ノ瀬優希が、8ストローク伸ばすコースレコード「64」をマークして通算12アンダーで首位に躍り出た。
首位と3打差の通算9アンダー単独2位は森田理香子。開幕戦に続き早くも今季2勝目のチャンスを掴もうとしている。さらに2打差の通算7アンダー3位タイは全美貞、馬場ゆかり、菊地絵理香の3人。2週連続優勝を狙う全を含め好調な選手が上位を占める。
通算6アンダー6位タイは若林舞衣子、ウェイ・ユンジェの2人。地元鹿児島県出身の横峯さくらは、スコアを2つ伸ばし通算4アンダーとしたが、周囲もスコアを伸ばしているため、11位タイに停滞。アマチュアの勝みなみはスコアを伸ばせず通算2アンダー24位タイとなっている。
<一ノ瀬「どんな形でも優勝したい」>
「ショットが良くて、自信を持って打てたことが良かったです」。後続に3打差をつけ、プロ7年目にして掴んだツアー初勝利のチャンス。2日目にマークした自己ベストスコア「64」、そして自身初の首位奪取と、射止めた最終日最終組の座。ここに至るまでの流れは、アメリカで約1ヶ月に渡って行った合宿の成果によるものだった。
クラブ契約を結ぶピンの本社があるアリゾナでの合宿時、同じくピン契約の大山志保、上原彩子、上野藍子らと偶然居合わせ、「いっしょに練習させていただいた」という。「私はフッカーなので、左に曲げることが多い」と、当時に抱えていたショットの悩みを大山に打ち合え、授けられたアドバイスが一ノ瀬にとっての金言となった。
「私は合わせにいってしまうタイプなので、腰を切って、左に振る。それからは大山さんの教えを実践しています」。この日奪ったバーディ8個は、すべて5メートル圏内につけてのもの。ボールは次々とピンに絡み、そしてカップへと消えていった。「どんな形でも優勝したい。私はまだまだ無名。2位じゃ名前を覚えてもらえないし、優勝して名前を覚えてもらいたいです」。その瞬間は、もう目前まで迫っている。