同門対決、女王不動が今季初優勝!藍&さくらは・・・
東京よみうりカントリークラブで開催されている、国内女子ツアー第6戦「サロンパスワールドレディスゴルフトーナメント」最終日。10アンダーの首位でスタートした大山志保と不動裕理。ともに清元澄子プロの下で育った2人が、熾烈な優勝争いを演じ12アンダーで仲良くフィニッシュ。18番パー3でプレーオフが行われた。その1ホール目、不動がパーパットを決め今シーズンの初優勝を果たした。注目の宮里藍は9アンダー4位、横峯さくらは5アンダー7位で競技を終えている。
前日、今シーズンから初の60台、それも「64」のコースレコードタイをマークした不動は、序盤スコアを伸ばし大山を引き離しにかかった。前半を終えて13アンダー、大山に3打差をつけた。ところが、大山も後半息を吹き返した。距離の短い14番パー4で、ティショットをグリーン右手前のバンカーに入れたが、絶妙なアプローチでピン横1メートルにつけバーディ。17番パー5ではイーグルパットがカップをかすめバーディとし不動にプレッシャーをかけた。
そして、不動が1打リードで迎えた最終18番パー3。両者1オンに成功したが、不動の3パットのボギーに対し、大山はパーをセーブしプレーオフに突入した。プレーオフのティショットは不動がピン右サイドのカラー、大山は1オンしたが10メートルほど距離を残した。大山はバーディパットを2メートルショートしパーパットはカップに蹴られてしまった。対する不動はカラーからのパッティングでカップを1.5メートルオーバー。72ホール目に外したパットとほとんど同じ位置からのパーパットを慎重に沈め勝利を掴んだ。
最終組の1つ前でラウンドした宮里藍と横峯さくらは、人気通り多くのギャラリーの声援を浴びながらのラウンド。宮里は、ショットの距離感、大事なパットが決まらず出入りの激しい展開。だが、後半に入ると徐々にショットとパッティングが噛み合い、2つスコアを伸ばした後の17番パー5、絶好のイーグルチャンスをものにして通算9アンダーの4位でホールアウトした。
一方、横峯さくらは、最終日もパッティングに苦しむ我慢のゴルフ。それでも飛距離のアドバンテージを生かして、通算5アンダーの7位でフィニッシュした。この結果、賞金ランキングは2位にとどまり、6月に行われる「全米女子プロ選手権」の切符を手に入れることができなかった。