2008年 G-ONEオープン

石川遼、国内プロデビュー戦を勝利で飾れず

2008/03/30 17:44
後半に入ってからはすっかり笑顔が消えてしまった石川遼

茨城県にあるチャーミングリゾート・ワイルドダックCCで開催されている、国内男子のミニツアー「G-ONEオープン」最終日。朝から強い風が吹き、午後からは小雨も降り始めるなど、プレーヤーは寒さ対策も強いられる一日となった。

初日で4アンダーの首位タイ発進とした石川遼は、最終組の1つ前からスタート。1番ホール、ティショットをフェアウェイに運ぶと、第2打をピン上1.5メートルにつけ、幸先良くバーディ発進とする。2番から5番までを1ボギーとして迎えた6番パー4。ティショットを大きく右へ曲げたが、距離の残った2打目を2メートルに寄せ、思わずガッツポーズ! これを沈め、5アンダーに戻した。しかし、直後の7番で2打目を池に入れるなどダブルボギー。それでも8番でバーディを奪い返し、前半は3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー。首位の6アンダーに2打差の、通算4アンダーで後半へ折り返した。

逆転優勝をかけて臨んだ後半だったが、12番パー3でボギー、13番パー4でもティショットを右の池に入れ、連続ボギーとする。そして14番パー4。左の林に打ち込まれた1打目は、木の根元へ。素振りをしながらボールを出す方向を逡巡していたその時、バックスイング時にクラブが木の枝に当たり、枝が折れてしまった。これが「ライの改善」とみなされ、2ペナルティ。最終的に、このホールを7オン2パットの「9」とし、一気に通算3オーバーと順位を下げる。「頭が真っ白になった」と話す石川は、その後も立て直すことができずに通算4オーバー。42位タイで終える、不満の募る結果となった。

優勝は、この日のベストスコア「66」をマークし、通算6アンダーとスコアを伸ばした森本雄也。単独2位は通算4アンダーの加瀬秀樹、単独3位には通算3アンダーで今野康晴が食い込んだ。片山晋呉は通算イーブンパーの10位タイとしている。

今大会で勝利を飾ったのは、2005年にプロ入りの森本雄也
6番パー4、距離のある2打目をピンに寄せ、このガッツポーズ!
片山晋呉は連日の「71」で10位タイで終えた
石川より一足先にプロ転向した17歳の前粟蔵俊太は14位タイ

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