賞金王へ名乗り!谷原秀人が逃げ切って今季初勝利
岡山県にある東児が丘マリンヒルズGCで行われている国内男子ツアー第6戦「マンシングウェアオープンKSBカップ」の最終日、前日の雨も止み、朝からまぶしい太陽が照りつける絶好のコンディションとなった。
3日目を終え、2位に6打差をつける独走態勢を築いた谷原秀人。通算19アンダーからツアー記録となる26アンダーの記録更新にも期待が掛かったが、1番では第2打をグリーン奥のラフに外すなど、アイアンの距離感が合わずにチャンスを作れない。4番では3パットのボギーとして18アンダーに後退。2位タイからスタートした佐藤信人が1,2番の連続バーディで15アンダーとスコアを伸ばし、優勝争いに緊迫感が漂ってきた。
8番でようやくバーディを奪った谷原だが、昨日のようなバーディラッシュという訳にはいかない。追いかける佐藤が10番でバーディを奪うと、その差は2打まで詰まった。しかし、その後は佐藤も伸ばせず、谷原も12番でボギーを叩いたが、最後は3打差リードで18番へ。きっちりとパーで締めくくった谷原が、通算18アンダーで今季初勝利、自身通算7勝目を達成した。
「冷や汗ものでしたね」と谷原。「3パットが良くないです。行っちゃいけないところに打つし、肝心のパットが入らないし。それに風が読みづらかったです。ショートしたり、オーバーしたり、思った距離が飛ばなくて、その辺が課題です」と、今季初勝利にも反省の弁が口をつく。上位20人中でオーバーパーは僅かに2人。結果的に前日までの貯金が利いた。
それでも、この優勝で賞金ランキングは5位に浮上。トップの片山晋呉とは約1千7百万円差に詰まった。「(獲りたい)気持ちは結構強いです」という賞金王。悲願のタイトル獲得を、力強く宣言した。
<最終日「64」で2位タイに入った桑原克典>
「ここはほんとにいいストロークしないと駄目だし、いい人はバンバン吸い込まれるように行く。選手のレベルアップには良いし、やりやすい。(パットは)ミズノのパターに代えてから調子がいいんです。ここのグリーンは表彰ものですね。近年まれに見る最高のグリーンだね」。
<2位タイの片山晋呉>
「ノーボギーでのゴルフだし、いい感じで終われました。来週もこの感じで行きたいですね」。