小林伸太郎が単独首位で決勝へ 谷口徹ら賞金シード喪失
◇国内男子◇カシオワールドオープン 2日目(29日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7335yd(パー72)
ツアー初優勝を目指す33歳の小林伸太郎が7バーディ、2ボギーの「67」でプレー。通算10アンダーで2位から単独首位に浮上した。
連日の好スコアに小林は「きのう5アンダーでも、気負うことなくできた」と胸を張った。「(前半)2番で右奥のピンに3mにつけてバーディを獲れたのがうれしい。(5番までの)4連続バーディにつながった」と勢いは止まらず、後続には2打差。賞金王争い、シード権争いの緊張感に包まれる試合で堂々とプレーしている。
直近2年は下部AbemaTVツアーを主戦場としており、今大会は今季レギュラーツアー出場2試合目。マンデー予選会を通過して参戦した8月「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」も予選落ちで、決勝ラウンドの舞台に立つのは約2年ぶりとなる。しかもポジションはリーダーボードの一番上。「変わらずやりたいです。まだ半分ですから」と無欲を強調した。
通算8アンダー2位に「65」でプレーしたアンソニー・クウェイル(オーストラリア)。首位から出た宮本勝昌は「71」とし、松原大輔、香妻陣一朗、小田孔明、額賀辰徳と並んで通算7アンダー3位に後退した。
賞金ランキング2位のショーン・ノリス(南アフリカ)は通算6アンダー8位。同ランキング5位の石川遼は「70」でプレーして、通算5アンダー12位につけた。
2年連続の賞金王を目指す同ランキング1位の今平周吾は通算1アンダー48位で決勝へ進んだ。前年覇者のチェ・ホソン(韓国)が通算3オーバー89位で予選落ちを喫した。
賞金ランキング上位65人を争う来季シード争いは、圏外で決勝ラウンドに進めなかったプラヤド・マークセン(70位)、上井邦裕(75位)、竹安俊也(76位)、セン世昌(77位)、谷口徹(99位)、大堀裕次郎(111位)らの賞金シード喪失が決まった。谷口は2018年「日本プロ」優勝により23年までシードを有しているが、賞金シードは22年連続で途切れた。
<上位成績>
1/-10/小林伸太郎
2/-8/アンソニー・クウェイル
3T/-7/宮本勝昌、松原大輔、香妻陣一朗、小田孔明、額賀辰徳
8T/-6/中西直人、キム・キョンテ、スンス・ハン、ショーン・ノリス
12T/-5/藤田寛之、川村昌弘、石川遼、片山晋呉、ラヒル・ガンジー