1997年 日本プロゴルフ選手権

丸山茂樹、ついに逆転して公式戦勝利

1997/05/18 18:00

「明日は最低でも16アンダー」と言っていた丸山茂樹が公約どおりのスコアでついに優勝。たまっていたフラストレーションを吐き出した。「3度目の正直です。これまでの2位というのが、すごく得るものが大きかったんだと思う。今日みたいな勝ち方って、ものすごく嬉しい」と丸山。つるやオープン、キリンオープンと苦杯を飲んできただけに実感がある。
フロント・ナインはじっとガマン。インに入ってから爆発した。10番ロングは3打目で80センチ、11番も2打目SWで80センチ。12番は6アイアンで2.5メートル、14番SWで3.5メートル、15番もSWで6メートル。一気に杉本周作を抜き去った。「周作の距離では18番の2オンはない。イーグルはありえない。2打差なら安全圏と思って、ついボールを投げちゃいました」
これで10年シード。しかし米国のQスクールを受験して完全に足場を移すという気はいまのところない。日本を捨てるのではなく、無理のない形で世界に挑戦していきたいという。来週からは米国。全米オープンの予選がとりあえずの目標だ。

1997年 日本プロゴルフ選手権