2000年 住友VISA太平洋マスターズ

宮本勝昌、快調首位キープ

2000/11/10 18:00

曇り空の中行われた第2ラウンド、昨日に引き続き宮本勝昌が快調にとばしで独走態勢を築いた。1人で14アンダーを稼ぎ出し、2位の深堀圭一郎とは6打差をつけている。同じく首位タイからスタートした杉本周作は今日は1アンダー、伊沢利光と並んで3位とした。

宮本勝昌はアウトからスタートして3番ホールから見事、5連続バーディを沈めて波に乗った。後半では上がりホールこそ惜しいボギーだが、10、11番で2連続バーディを決めトータル9バーディ、1ボギーで64をマークした。昨日の貯金と合わせて14アンダー。「メチャクチャ悔しいですね! 折角師匠の芹沢(信雄)を抜けるチャンスだったのに。8アンダーは自己ベストですけどね」と嬉しさ半分悔しさ半分といったところか。

来年またQスクールに挑戦する宮本は、ここで調子を整えておきたいという。「2年前より年間通じてのパットが良くなっている」 3~4メートルでモノに出来そうなものは狙いに行く姿勢ができてきた。「今週のツキはこれで使い果たした。明日からは実力で伸ばして行かなければね。伊沢・深堀プロは恐いけど」 明日はさらに攻めていく。ちなみにすでに笑い話になっているが、ボールはスタート前に必ず確認しているという。

7バーディ、1ボギーの深堀圭一郎は、寒さ対策として体がほぐれるように気をつけてプレーした。「1ボギーなら上出来」 ボールとクラブを最近変えているが「ロフトを0.3度立てて、ボールは糸巻きから3ピースに変えてみたらマッチングがいいみたい」 あと2日良いゴルフを心掛けて行きたいという。

推薦出場6戦目となる矢野東はよみうりオープンでの23位が今季最高位。今回はそれ以上狙いたい気持ちで8位スタートを切り、昨日の貯金を効かせてイーブンパー37位タイで予選通過を果たした。

豪州ツアーで勝利を挙げた注目の若手選手A.バデリーは予選通過したものの、今日を4アンダー2ボギーでトータル2オーバー。借りを返すことが出来ずに苦しいラウンド。「デビュー戦なのに非常に残念。でも予選を通って週末までプレーできるのでうれしいです。明日は最善を尽くします」

J.スルーマンは4バーディ、2ボギー。「満足できない。ドライバーが上手く行かず、すべてアイアンで立て直した。パットも入らなかった。でも、1ラウンドですべては出し切れないことはよくある。週末のプレーに期待していて下さい。」

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