松山英樹逆転でプロ初勝利!尾崎は51位タイ
◇国内男子◇つるやオープンゴルフトーナメント 最終日◇山の原ゴルフクラブ 山の原コース(兵庫県)◇6,793ヤード(パー71)
スコアの伸ばし合いとなった試合を制したのは、プロ転向2戦目の松山英樹だった。15番パー5で松山がバーディを奪い15アンダーに伸ばしてからはデビッド・オー(米国)の一騎打ち。16番パー3、17番パー5と互いにバーディを奪い通算17アンダーで迎えた最終18番。2メートル弱のバーディパットを松山が決めて勝負あり。上がり4ホール連続バーディで締めくくった松山が、逆転でプロ初勝利。ツアー通算2勝目を果たした。
プロ転向後2試合目での優勝は、1999年(JGTO発足)以降の史上最短。これまでの記録は薗田峻輔(2010年ミズノオープンよみうりクラシック)、藤本佳則(2012年日本ゴルフツアー選手権)の5試合目だった。
通算17アンダー単独2位にデビッド。通算14アンダー単独3位は上井邦浩。通算13アンダー4位タイに谷原秀人、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、ジュビック・パグンサン(フィリピン)の3人が並んだ。
大会初日に「62」をマークしエージシュートを達成した尾崎将司は、スタートの1番でバーディを奪うが、その後はボギーが6つと通算2アンダーでホールアウト。51位タイに終わった。
<松山、バーディ合戦を制して圧巻のプロ初V>
松山英樹が、新時代の扉を力強くこじ開けた。「つるやオープン」最終日、首位と2打差の2位タイからスタートした松山は、前半は細かいミスが目立ち2バーディ1ボギーと1つスコアを伸ばすに留まった。
しかし、15番パー5でグリーン手前のバンカーから50センチに寄せてオーケーバーディとして火が付いた。首位に立っていたデビッド・オー(米国)にこの時点で追いつくと、続く16番(パー3)は8メートルのバーディパットを沈めてガッツポーズ。オーに5メートルを入れ返されたが、続く17番(パー5)は再びカラーから3メートルを沈めて3連続バーディとする。
だが再びオーもバーディとして、首位に並んで迎えた最終18番。先にバーディパットを外したオーのあとに、松山が放った2メートルのバーディパットは、少し左に曲がりながらカップの真ん中に吸い込まれた。
「16番のバーディパットが入った時点でもしかしたらいけるんじゃないかと思った」と松山は振り返る。「それまで入っていなかったので、自分自身に自信が持てました」。
新時代の到来をつける2戦目でのプロ初優勝。だが本人は「去年夏の日本学生からずっと優勝をしていなかったので、昨日の夜、どうやって勝つんですかね?なんて話をしていました」とあっけらかん。しかし、怒濤の4連続バーディで振り切ってのプロ初勝利は、“松山時代”の到来を予感させるに十分な勝利だった。