1人ペースを崩さなかった宮本勝昌が2位に7打差で優勝!
国内男子ツアー「日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ」の最終日。これまで3日間にはなかった強風がコース内を駆け巡った。最終日ということで難しいピン位置に加え、強風に各選手スコアをまとめることができなかった。この日アンダーパーで回ったのは宮本勝昌ただ一人。
J.M シンと並んで12アンダーの首位でスタートした宮本勝昌は、終始リラックスしたマイペースを保ち周りがスコアを落とす中、要所でバーディを奪い後はひたすら我慢のゴルフで耐え抜いた。
前半は4番、8番でバーディを奪い、後半も10番パー5でバーディ。14番でこの日初めてのボギーを叩くが、続く15番では約10メートルをピップインでバーディを奪った。「年に2回か3回しか入らないようなチップインが、こんなときに入ってくれて嬉しいですね」宮本はその後パーセーブを続けた。
「せっかくこういう時期に優勝することができたので、年間1勝に終ってしまわないようにしたい。調子に波があるので、その波を小さくしたいです」
今回の優勝でツアー3勝目となったが、前回の優勝は3年前の日本シリーズ。このときも複数年シードを獲得している宮本だが、前回の優勝後は米ツアーにチャレンジした。しかし、調子を崩し成績を残せないままあえなく帰国となった。今回も5年間のシードを獲得したのだが、米ツアー参戦についてはじっくり考えるようだ。前回は1人きりで渡米し苦労もあったが、現在は日大の同期でもある横尾要、そして先輩の丸山茂樹がいるので、気分的にもラクだろう。
また、9アンダーの4位からスタートした田中秀道は、7番パー3でバーディを奪い、2週連続優勝に向け追撃体制に入ったのだが、10番で池につかまりダブルボギー。続く11番ではトリプルボギーを叩き5アンダーまで後退してしまった。しかし、終盤2つのバーディを7アンダーまでスコアを伸ばし4位タイで終了した。