片山晋呉に隙なし。堂々の2年連続優勝を飾った。
2001/04/22 18:00
茨城ゴルフ倶楽部で行われているキリンオープンゴルフ最終日。最終組にはディフェンディングチャンピオンの片山晋呉、昨シーズン賞金ランク2位の谷口徹、そしてマスターズ4位の伊沢利光が揃う組み合わせとなった。
9アンダー単独首位の片山は2番ホールで長いバーディパットを入れ、勢いに乗るかと思われたが残る前半はすべてパーにまとめた。片山を3打差で追う2位タイの谷口、伊沢は共にスタートの1番パー4でボギーを叩き、その後も思うようにスコアを伸ばせず、片山にプレッシャーをかけることもできなかった。
この日スコアを伸ばしたのは、イーブンパーからスタートした飯合肇。7バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフで、7アンダー単独2位に入った。飯合と同じく40代で頑張りを見せていた中嶋常幸と倉本昌弘は、最終組の1つ前でプレー。倉本はスコアを1つ落として4アンダー10位タイ。中嶋は攻めのゴルフで12、13番ホールを連続バーディとし、7アンダーまで伸ばし開幕戦のように追撃体制に入った。しかし、14番のティショットが木の根元に行き、1打で脱出もできず痛恨のダブルボギーを叩いてしまった。
追い上げなければいけない選手が苦しいラウンドをする中、淡々とパーを重ねる片山は、11、15、17番でもバーディを奪い通算13アンダー、2位飯合に6打差をつけての連覇を達成した。
「オーガスタで自分のショット、ゴルフに自信がついているんでしょうね。自分では本当、普通にゴルフができた。自分のゴルフとパットさえしたら、最後は差が開いてくれると思っていた。出だしで並ばれるか、5打差になるか自分にはいい方になってくれた。」
昨年の賞金王、片山はマスターズで一回り大きくなって帰ってきた。早くも「今年の主役」といった感じだ。