2005年 ダイナスティカップ

丸山の組と片山の組が敗退するも、日本チームは1ポイントリード

2005/04/15 18:00
試合には敗れた深堀&丸山だが、後続の健闘を笑顔で見つめていた

日本対アジア対抗戦、VISAダイナスティカップ2005が中国・深センのミッションヒルズGCワールドカップCで開幕した。初日は2人1組でのフォアサム(1つのボールを2人が交互に打つ)。各チーム12人の6試合が行われた。なお、勝ちは1ポイント、引き分けは0.5ポイントが与えられる。

初日の結果は日本チーム3.5ポイント、アジアチーム2.5ポイント。2年前にまさかの大敗を喫した日本チームは、1ポイントのリード。リベンジに向けて好スタートを切った。

注目の丸山茂樹深堀圭一郎とペアを組み、張連偉&ウェン・チョン・リャンの中国コンビと激突。地元選手のチームということもあり、最も多くのギャラリーを集めた。「ギャラリーの反応は米ツアーと同じ。声援が少ないことは特に気にならなかった」と言うがまさかの苦戦。結局2&1で破れた。

丸山組の周りには大ギャラリーに加え、地元メディアの多くも集結。頻繁に携帯電話の着信音が鳴り響き、スイング中でもシャッターを切ってくるゴルフ慣れしていないカメラマンの存在など、米ツアーや日本ツアーでは考えられない試合環境ながらも、「イライラしたら負け」と冷静にプレー。「今日はやや雰囲気にやられましたが、調子が悪い訳ではない。明日は勝ちます」と、ラウンド終了後のインタビューではすでに気持を切り替えていた。

夕方には2日目の組み合わせ決めと両キャプテンの共同インタビューが行われた。「リードはしているけれど、2つ負けているから悔しい。選手はもっと悔しいはず」とキャプテン・青木功は1ポイントのリードに不満げ。「今日負けた丸山君と片山君もまったく心配していない。2日目と最終日に勝てば良い」とあくまでも圧勝を狙うコメントを披露した。

なお世情を反映してか、ギャラリーはすべてセキュリティチェックゲートを通り、多くの警備員が配備されるというという厳重の警戒態勢。また、ギャラリーの日本人選手に対する反応は「2年前にはまったくなかった地元ギャラリーからの声援が今回はあった」と藤田寛之が語ったとおり、ネガティブな反応はほとんどなかった。

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