さくら、連覇に闘志「噛み合えばいける」
2012/05/31 18:34
横峯さくらの2011年シーズン唯一の勝利となった「リゾートトラストレディス」。その舞台であるグランディ軽井沢ゴルフクラブに、ディフェンディングチャンピオンとして1年ぶりに戻ってきた。
首位に3打差で迎えた昨年の最終日。4つ伸ばして通算10アンダーに乗せ、首位に1打差に詰め寄って後続の結果を待った。ここで、単独首位の大城さつきが最終18番でダブルボギーを叩き勝利が転がりこみ、「ゴルフは最後まで何があるか分からないと、改めて感じました」と1年前を振り返る。まさに、運も味方しての逆転劇だった。
しかし、その勝利から丸1年タイトルに見放され続けている。今シーズンも浮上と後退を繰り返すラウンドが続き、噛み合いの悪さが勝利への道を閉ざす傾向にある。「早く勝ちたいですね・・・」としみじみ話す横峯。勝てない要因の1つに、「やっぱり、韓国の選手が強いということはもちろんあると思う」と、外国勢の猛威を素直に認める。
折しも現在、先週まで外国勢が4週連続で勝利を重ねている真っただ中。今週は1年ぶりの勝利を連覇で飾る格好の舞台だが、アン・ソンジュ、李知姫、全美貞ら、好調ぞろいの韓国勢が大きな壁となって立ちはだかる。「あと一歩という所だと思うし、私も噛み合えばいけると思う」。横峯が口にする“あと1歩”とは、「気持ちと運」。この日のプロアマ戦では、17番パー4の2打目、残り100ヤードを直接沈めてのイーグル。昨年の大逆転劇といい、軽井沢は横峯に“運”を引き寄せる何かを予感させてくれる。(長野県北佐久郡/塚田達也)