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今季初優勝のさくら「試合に出たくなかった」

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」を制したのは、通算10アンダーをマークした横峯さくらだった。首位とは3打差でスタートし、3番パー5でバーディを奪うと、5番パー3でもバーディ。そして8番パー5は残り50ヤードの3打目を直接カップインさせるイーグルで首位タイに浮上した。

後半は11番でバーディを奪うが、17番でボギーを叩き、横峯自身優勝は諦めていた。ところが、1打差で首位に立つ大城さつきが最終18番でダブルボギーを叩き、横峯に優勝が転がり込んできた。

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横峯は今季開幕戦こそ安定したゴルフをしていたが、震災後に再開した「心をひとつに 西陣レディスクラシック」の初日に45位タイと出遅れると、ショットの不振に陥ってしまった。その後も「フジサンケイレディスクラシック」や「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」では、試合中の修正も効かずに苦戦が続いた。

「正直、試合に出るのも嫌なときがありました・・・」。横峯の口から意外な言葉が飛び出した。ショットに不安を抱える状態は続いたが、予選落ちもせずに結果的にはトップ10以内に7試合中5試合となっているにも関わらず「試合に出たくない」とは。

「どうにか修正をしたくて、2年前に6勝したときのビデオを何度か見直して、テークバックをチェックしたり、キャディのジョンに少しアップライトに上がっていると指摘されたりして、徐々に修正ができるようになってきました」と話す。

さらに横峯を支えたのは、震災後にツアーが再開され「試合があるということが嬉しくて。私たちの仕事がなくなってしまうという不安もあったので、試合を休んでいる場合ではないと思うようになった」と、欠場せずに出続けることを選んだ。

「09年のゴルフが自分の100%だとしたら、今日のゴルフは98%です。足りない2%はパッティングです。ショットは完全に取り戻しましたので。今日のゴルフができたのは、ひょっとしたら今までショットで悩んでいたことなど、その経験が繋がったのかもしれませんね」。不振を乗り越え、その時の心境などを明かした。

これで、7月に開催される「全英リコー女子オープン」への出場資格が手の届く位置になってきた。「出られる可能性があるなら、頑張りたいです。実際に出場するかはこれから考えていくことですが、(前向きに)悩んでみたいです」と、出場への意欲を見せる。

2011年 リゾートトラストレディス



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