今季初Vの横峯さくら「目標を変えます!」
国内女子ツアー「フンドーキンレディース」の最終日。5アンダー2位タイからスタートした横峯さくらが、序盤に3連続バーディを奪うなど4ストローク伸ばして、通算9アンダーで優勝を果たした。
最終組の1つ前でスタートした横峯は、4番から6番までバーディを続け8アンダーまで伸ばしたが、自分が首位に立ったことを知らなかった。「後ろも伸ばしていると思ったし、誰が伸ばしてくるかわからないので」と、気を緩めずにプレーを続けた。
その後、8番パー3で3パットのボギーを叩くが、9番パー5、10番と連続バーディを奪い通算9アンダーへ。12番ではこの日2つ目のボギーを叩くが、通算8アンダーはこの時点で2位に2打差となっていた。
ところが、横峯は終盤になっても自分の順位を確認することはなかった。それは、コース内に設置されたスコアボードが、選手たちからは見難い位置にあったためだ。16番パー5では、2オンに成功してピン横4mからイーグルを狙ったが、50センチショートしてのバーディ。この時点で再び9アンダーに戻したが「首位に並んだかな!?」程度にしか思っていなかったという。
そして横峯が初めて自分の順位を確認できたのは17番だった。単独首位に立ち、1打差の8アンダーに辛ヒョンジュが続いていることを知った。迎えた最終18番パー5、3オンに成功した横峯は、7mのバーディパットを外してパー。最終組の辛を待つことになった。
辛も3オンに成功したが、バーディパットはカップの下から9m。この様子を18番グリーン横のスコアカード提出エリアのモニターで見ていた横峯は、辛のバーディパットが外れるのを確認すると、少し驚いたような表情を見せてから笑顔に変わった。
開幕戦から10試合目での優勝に「もうちょっと早く勝てれば良かったのですが、苦手意識の強いコースで攻略できたことが良かった。先週からショットが良くなってきていて、近いうちに勝てるとは思っていたので、すぐに結果が出て良かったです」と、ほっと胸をなでおろす。
そして、開幕時に立てた目標「ゴルフを楽しむ」については「まだ一度もできていませんね」と笑う横峯だが、「目標を変更します」とおもむろに話し始めた。「やはり明確な目標を立てないといけないので、年間3勝以上を目指します」と、発表した。この1勝が弾みとなれば、すぐに3勝はできそうな感じだが、その時にはまた新たな目標を立てて戦い続けるのだろう。