さくら、誕生日に勝利は飾れず

この日、12月13日に24歳の誕生日を迎えた横峯さくら。賞金女王を獲得して「Hitachi 3Tours Championship 2009」の舞台に登場した横峯には、多くのお祝いの言葉が投げ掛けられた。

第1ステージは、諸見里しのぶと組んで、石川遼／池田勇太組、中嶋常幸／渡辺司組と対戦。しかし、スタートホールのティショットを大きく左に曲げてアンプレヤブルとするなど、ショットミスが目立ってしまう。結局、スタートホールのダブルボギーが響いた横峯組は、通算1オーバーで第1ステージを終了。2位の2ポイントを獲得した。

続く第2ステージのシングルス戦は、最終組で各ツアーの賞金王同士の激突となる。横峯は1バーディ1ボギーのイーブンパーで終えたが、石川、尾崎がそれぞれ3アンダーとスコアを伸ばし、横峯は3位の1ポイントを獲得するに留まった。「今日は貢献度ゼロでした」と、悔しがる横峯。チームは12.5ポイントを獲得しての2位で大会を終えた。

優勝したのは、シニアチーム。「ジェットさんと回って、最後の17番、18番とバーディを獲ってくるのは凄いなと。入れなきゃいけないという所を入れてくる精神力は、勉強になりました」と、メンタルの弱さを自らの課題に挙げる横峯は、シニアの勝負強さに驚嘆していた。

個人、チームともに華麗な1年の締め括りとはならなかったが、2ラウンドを共にした石川が、「横峯さんへの応援が凄いと思った」と振り返るほど、ギャラリーの心をひきつけた横峯。長い1年を終え、ほっとした表情を見せながらコースを後にした。