さくら、メジャー初制覇へ向け首位タイで最終日へ
「LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ」(宮崎・宮崎カントリークラブ)3日目、一日中しとしとと降り続く雨の中、4アンダーの単独首位からスタートした横峯さくらは、6バーディ2ボギー1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフながら、2つスコアを伸ばして通算6アンダーとし、諸見里しのぶと並ぶ首位タイで大会3日目を終えた。
不安な立ち上がりだった。1番では、諸見里が長いバーディパットを3mオーバーさせたのを見て、横峯は10mのバーディパットを2mショートさせてしまう。このパーパットを決められずにボギースタート。だが、続く2番では20mのバーディパットが見事にカップイン。この日の運を感じさせた。
このバーディをきっかけに、3番、4番と3連続バーディを奪った横峯。6番でもバーディを奪い7アンダーとしたが、迎えた7番には落とし穴が待っていた。ティショットをフェアウェイ左のバンカーに入れると、2打目は出すだけ。3打目はグリーン左のカラーに止まった。カップに向けては下りのライン。「下に残さないといけないと思いながらも緩んでしまって」と、パーパットを2mショートさせ、ボギーパットもカップに嫌われ痛恨のダボ。5アンダーとスコアを落とし、諸見里に首位の座を明け渡した。
しかしその後は立ち直りを見せ、最終日に向け首位タイはキープした。「勿体無い部分もあったけど、ラッキーもありました。今日はアンダーパーで回れたので、まあ良しかな」という横峯。この日からキャディも代わって、風の読みや番手の判断など、ほとんど1人でこなしていた。
2位に3打差をつけ、トップを分け合うのは年下の諸見里。「ショットも正確だし、今年優勝して自信を持ってプレーしている。手強い選手とは思うけど、気持ちで負けないように頑張りたい」と明日のマッチレースに向け、気を引き締めた。自身の目標である今季3勝目と、初のメジャータイトル獲得に向け、残すは明日の18ホールだけだ。