さくら、“帽子”池ポチャに「びっくり!」
2009/11/14 18:30
昨夜から降り出した雨は、一夜明けても止む気配はなく、雨脚の強くなった8時21分にプレーは一時中断。9時45分スタートの横峯さくらは、駐車場の車の中で再開を待っていた。2時間15分後の10時36分に競技は再開されたが、今度は強い風がコースに吹き付ける。「伊藤園レディス」2日目は、荒れ模様での幕開けとなった。
横峯がスタートしたのは、12時頃。1番をパーで切り抜けて、2番のティグラウンドに立った時に、正面からの突風が横峯の帽子を飛ばした。「ちょっと緩かったけど、きつくした瞬間に飛んだのでびっくりしました」と横峯。飛ばされた帽子はティグラウンド後方の池に“池ポチャ”。マネージャーが雨に備えて携帯していた予備の帽子に助けられたが、自身初めてという珍事に横峯は目を丸くした。
このピンまで180ヤード弱の2番で、横峯がティショットに選んだクラブは3W。通常は210ヤード計算だが、アゲインストに向かって打った球はグリーン上で見事に止まった。
そんな強い風の中だが、横峯は3番で1.5m、8番で2mのバーディパットを沈めてスコアを伸ばす。折り返した後も、11番で2mを沈め、13番でボギーとしたものの、直後の14番で3mを入れてすぐに取り返す。続く15番のティショットを打った時点で、日没サスペンデッドを知らせるサイレンが鳴った。
通算8アンダーで2位に2打差をつけての暫定首位。この強風の中でも3つスコアを伸ばせたことに「良いプレーが出来たと思います」と横峯は笑顔を見せる。明日は7時15分に第2ラウンドが再開されるが、「あと4ホールをとりあえず考えて、(残り18ホールは)仕切り直しという感じです」と横峯。「優勝争いには加われていると思うので、頑張ります」と、賞金女王よりも、まずは目の前の勝利を目指す。