さくら、アイアン3本で2位浮上!
「日本女子オープン」2日目の横峯さくらは、朝から雨が降り続けるコンディションを見てスタート前に考えた。「雨だと9Wを使うホールがあるかも知れない」。昨日までは、1、3、5、11Wを入れて、アイアンは6番から。しかし、キャディのジョンと相談し、6Iを抜いて9Wを入れることを決断した。
PW、AW、52度、58度、70度と5本のウェッジを使う今週の横峯。ウッドも5本で、アイアンは7、8、9の僅か3本。この作戦が見事にはまった。
2アンダーからスタートした横峯のスコアが最初に動いたのは8番パー4。第2打を11Wで4mに載せてバーディを先行させる。前半を通算3アンダーで折り返すと、10番、15番でもバーディ奪取。圧巻だったのは、ピンまで203ヤードの16番パー3。スタート前に入れ替えた9Wで、ピン下50cmにつけるスーパーショット。このホールを楽々バーディとし、通算6アンダーへスコアを伸ばした。
最終18番ではグリーン手前のバンカーに捕まりながら、SWで50cmに寄せるナイスリカバリーを披露。2日続けてのノーボギーで、この日「68」、通算6アンダーの2位タイへと浮上し、2日目を終えた。
「この雨の中でノーボギーは良かったと思います」と横峯は笑顔を見せる。「短いパットを外したのが2回くらいあったけど、今日は本当に良く耐えたと思います」と、充実した表情で振り返った。
首位と3打差で決勝ラウンドへ進む横峯。もちろん、日本女子オープンは誰もが獲りたいタイトルだが、横峯は自制する。「女子プロでは空回りしたので、気持ちは抑えつつ自分のプレーが出来たらよいと思います」。36ホールノーボギーが何より横峯の好調さを物語る。それでも、「メジャーではボギーよりダボを打たないことが重要」と、横峯はしっかりとゲームプランを組み立てている。