横峯さくら、3勝目達成も「全英」は微妙!?
茨城県の美浦GCで行われている、国内女子ツアー第14戦「ニチレイPGMレディス」の2日目に8アンダーまでスコアを伸ばし単独首位立った横峯さくら。最終日は10時10分スタート予定になっていたが、コースに到着した時にはすでに雨のため中断になっていた。
何時に再開されるか分からない状態で、着替えは済ませたが、横峯が会場で利用しているキッチンカー(キャンピングカー)で様子を窺っていた。途中3度の再開予定変更になったが、10時30分の時点で最終日の競技中止が決定。優勝が決まったと分かり、早速父親の良郎氏に電話で報告を行った。
車を降りてクラブハウス内に戻った横峯を見つけると、関係者が拍手で迎え「おめでとう」と祝福の声援がハウス内で飛び交った。そのまま記者会見に出た横峯は「正直、ラッキーです」と笑顔を見せた。「この雨の中でラウンドするのは、つらいので良かったです。ただ、中止なることを予想したり、期待してしまうと、モチベーションが下がってしまうので、雨でもラウンドする心の準備はしていました」と待機時の心境を語った。
そして、横峯といえば現在注目されるのは、7月末に開催される「全英リコー女子オープン」の出場か欠場か。今週の試合が終わった段階で決めるつもりと話していたが、優勝会見では、まだ微妙だと言葉を濁す。
横峯の会見が終了したタイミングで、良郎氏が会場に到着した。「全英行き」に対して良郎氏の考えは「俺は行って欲しいんだよね。あのコースは全部覚えているよ。あのコースはさくらにあっているから、今の調子なら優勝争いもできると思うんだよね」。
今回「全英リコー女子オープン」が開催されるロイヤルリザム&St.Annesは、2006年に横峯が初めて全英に挑戦した会場。その時は良郎氏がキャディを務め16位タイに入っている。攻め方も全て分かっているという良郎氏は、行って欲しいと考えているが、横峯本人は、この大会の翌週には北海道で開催される「アクサレディス」に出場を予定していることなどが、渡英を悩んでいる理由に挙げる。
今季の最低目標に掲げた3勝を、シーズン半ばにして達成したため、次なる目標は年間5、6勝に変更した。1ヶ月に1勝のペースで、勝ち続けることができれば、あと5勝はできる計算になる。賞金2億円突破も夢でなくなるかもしれない。